【生誕100年記念大特集】磯崎新が読み解く 知られざる丹下健三
編集長から
磯崎新が読み解く
知られざる丹下健三
知られざる丹下健三
いまや世界屈指の建築家が輩出する日本だが、丹下健三こそは、世界が認めた最初の日本人建築家だった。さらに驚くべきは、丹下の作品歴がこの国の敗戦から復興繁栄に至る軌跡を丸ごと体現することだ。広島の平和記念公園から東京オリンピックの国立屋内総合競技場、大阪万博のお祭り広場、そして晩年の新都庁まで、極言すれば、戦後日本という図面を、彼はその都度ひいたのである。そんな丹下が生誕100年を迎える今年、長かった建築家人生の前半期をあかす新史料が公開となった。膨大なメモや書簡、自ら撮影の写真など、公私にわたる史料を読み解くのは、丹下の教え子であり、仕事上のパートナーでもあった磯崎新氏。そこから、20世紀日本における最重要建築家の新たな相貌が浮かび上がる。
来日した写真家グルスキー、画家アントニオ・ロペス両氏へのインタヴューは、聞き手もホンマタカシ氏、諏訪敦氏と豪華。打てば響く質疑応答は同業者ならではだ。
来日した写真家グルスキー、画家アントニオ・ロペス両氏へのインタヴューは、聞き手もホンマタカシ氏、諏訪敦氏と豪華。打てば響く質疑応答は同業者ならではだ。
芸術新潮編集長 米谷一志
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