【特集】「風神雷神図」に見る 宗達のすべて
編集長から
「風神雷神図」に見る
宗達のすべて
宗達のすべて
日本美術というものは〈俵屋宗達を最高の画家とするような形で存在している〉と看破したのは橋本治氏だったが、その宗達は最高に謎の多い画家でもある。たとえば、この春、5年ぶりの公開となる《風神雷神図屏風》からして、署名もなければ、いつ何のために描かれたかも不明。なのに、これが宗達の代表作であることを、疑う者は誰一人いないという不思議。今月の特集は、この大傑作に秘められたいくつもの謎を解くことで、宗達の実像をくっきりとあぶりだす。大胆推理を含む解説は、萬美術屋の安村敏信氏。他の代表作も視野に入れながら、後の琳派の画家たちには理解不能だった宗達の「新しさ」に迫る。
小特集では、スイスの二人の画家をカップリング。まず、二十世紀最後の巨匠バルテュスは、フランスとスイスの縁の地に取材。もう一人、十九世紀生まれの現代画家と言うべきヴァロットンは、知られざる画業を辿る。
そして小誌は次の五月号よりデザイン一新。乞御期待!
小特集では、スイスの二人の画家をカップリング。まず、二十世紀最後の巨匠バルテュスは、フランスとスイスの縁の地に取材。もう一人、十九世紀生まれの現代画家と言うべきヴァロットンは、知られざる画業を辿る。
そして小誌は次の五月号よりデザイン一新。乞御期待!
芸術新潮編集長 米谷一志
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