【特集】襲名50周年 新たなる美を求めて 坂東玉三郎
編集長から
玉三郎のすべてをお見せします
4月に紫綬褒章を受章された坂東玉三郎さんの美しさは言わずもがなである。だが美を極め、観客を楽しませるために、彼がいかに努力を重ねてきたか――。文化人類学者で無類の歌舞伎通でもある船曳建夫氏との対談で、玉三郎さんは、自分は顔もなりも非常にバランスが悪い、発声にも悩まされた、と語っている。だから欠点を長所にするにはどうしたらいいか考えつづけてきた、と。そんな玉三郎さんの魅力を、歌舞伎、新派、昆劇、組踊、太鼓芸能集団「鼓童」の芸術監督に至るまで、さまざまな活動をとおして追いかけた。初公開のプライヴェート・ショットにも注目だ。ちなみに、除夜の鐘はひとりで聞く、大鵬の写真集をプロデュースしたい、白熱電球が好き――など、対談では気になる発言を連発。
今月から原田マハさんの連載がスタートした。美術界のパイオニアたちにインタヴューする隔月連載で、初回は資生堂名誉会長にして東京都写真美術館館長も務める福原義春氏が登場。
今月から原田マハさんの連載がスタートした。美術界のパイオニアたちにインタヴューする隔月連載で、初回は資生堂名誉会長にして東京都写真美術館館長も務める福原義春氏が登場。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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