【特集】女と男のヌード
編集長から
夏が来ました
ヌードの季節です
ヌードの季節です
やわらかな体のライン、肌の微妙な起伏や陰毛の質感までを、驚嘆の再現力で描いた写実作品。半ば抽象化され、姿態よりむしろ女性の残り香が漂ってくるかのようなヌード。開放感に満ちた大作、自画像ならぬ自裸像をとらえた点描画――。今月はヌード表現の雄たちによる作品をとおして、その多様性に迫る。ヌードにもっとも意欲的に取り組む諏訪敦の制作現場にもおじゃまして、モデルを描くことの意味や難しさを取材。
また昨年、かのオルセー美術館で男性ヌードをテーマにした展覧会が開催された。小誌は20余年前にも日本絵画のヌードを特集しているが、当時は想像もできなかった事態だ。変貌しつづけるアートシーンにおいて、ヌード表現はどう変わったのか。海外事情も含め、その変遷をお楽しみいただきたい。
小特集は荒木経惟。右眼の視力を失ってなお精力的に活動するアラーキーは今年、愛知、新潟、東京で大規模な個展を開催。その全容を紹介する。
また昨年、かのオルセー美術館で男性ヌードをテーマにした展覧会が開催された。小誌は20余年前にも日本絵画のヌードを特集しているが、当時は想像もできなかった事態だ。変貌しつづけるアートシーンにおいて、ヌード表現はどう変わったのか。海外事情も含め、その変遷をお楽しみいただきたい。
小特集は荒木経惟。右眼の視力を失ってなお精力的に活動するアラーキーは今年、愛知、新潟、東京で大規模な個展を開催。その全容を紹介する。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。