【大特集】大人の修学旅行は、京都国立博物館で。

《宝誌和尚立像》、《伝源頼朝像》、雪舟《天橋立図》、俵屋宗達《風神雷神図屏風》――京都国立博物館には、誰もが知る名作が唸るほどある。その京博に、新館「平成知新館」がオープンした。これを記念して現在、本館、新館をあげて大展覧会を開催中。過去最多の国宝＆重文が出品されている。東京国立博物館と京博に分蔵されている《鳥獣戯画》も4巻そろってお出ましだ。そこで京博ヘビーユーザーの山下裕二氏＆千 宗屋氏が、同館の至宝中の至宝を厳選。細部まで巧緻な平安絵画、乱暴力で魅せる雪舟作品、近世絵画では狩野派や等伯はもちろん、若冲や蕭白ら奇想のスター絵師たちも外せないし、書跡や彫刻、金工だって名品ぞろいだ。50選という当初の目標はあっさり瓦解し、渾身の70選となった。
　小特集では、室町幕府8代将軍足利義政の銘品コレクション「東山御物」に注目。牧谿の贋作を見破り、狩野正信や小栗宗湛などの才能を見出した目利き将軍のお気に入りとは？