【追悼大特集】超芸術家・赤瀬川原平の全宇宙
編集長から
発想力の人
赤瀬川原平のすべて
赤瀬川原平のすべて
昨年10月26日に他界した赤瀬川原平。その活動を改めてふり返ると、『老人力』しか知らないなんてもったいない! と思う。芥川賞受賞で文筆家として脚光を浴び、ユーモア溢れる小説やエッセイを多数発表したが、キャリアのスタートは前衛芸術である。ネオ・ダダ、ハイレッド・センターなどのグループ活動を通して美術界に新風を吹き込んだ。千円札の模型作品が通貨及証券模造取締法に抵触、有罪判決が下った「千円札事件」をご記憶の方も多かろう。芸術とは何か、が問われた美術史上に残る裁判だった。その後も無用の長物「トマソン」を探査したり、「路上観察」で奇妙な光景を発見したり、日本美術に目覚めたり、芸術に対する視点は宇宙のように広がっていった。追悼大特集では、ともに活動した仲間たちの証言を交えながら、美術+文学+αの全方向からこの奇才に迫る。出会いに始まり、「赤瀬川原平やめよっかな」と漏らした最期の日々までを初めて語る夫人のインタビューも必読。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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