【特集】よみがえれ、仏像! 知られざる修理の物語
編集長から
修理でわかった
仏像のひみつ
仏像のひみつ
美術院国宝修理所が創設されたのは明治31年(1898)。以来100年以上にわたり、国宝や重文をはじめとする貴重な仏像の修理を手がけてきた。今月号はその山あり谷ありの歴史、知恵を絞って困難な修理と格闘する技術者たちのドラマをお伝えする。戦時中も続けられ、足かけ20年に及んだ三十三間堂の千体千手観音立像の修理。東大寺の金剛力士立像は、重さ7トン、高さ8メートルという巨像のために南大門から出すだけでも四苦八苦。時代の流行にあわせ、お顔が整形されていたことが分かったり、胎内から仏さまの“内臓”が発見されたり、辺鄙な場所の小さなお寺で素晴らしい仏像が見つかったり……修理をきっかけに判明した事実も多い。美術院の歩みを振り返ることで、知られざる仏たちと人々の物語が明かされる。
第2特集はヤン・ファン・エイク。彼が描いた小さな小さな月に注目すると、画家の恐ろしいほどの観察力、あくなき探究心が見えてきます。
第2特集はヤン・ファン・エイク。彼が描いた小さな小さな月に注目すると、画家の恐ろしいほどの観察力、あくなき探究心が見えてきます。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。