【特集】ギリシャ神話 エロティック・ガイド
編集長から
神が求めた愛欲と
殿が愛した春画
殿が愛した春画
誰よりも好色な神といえばゼウスだろう。妻子持ちなのにビビッと来たら女神だろうと人間だろうとおかまいなし。あらゆる手(おもに変身の術)を使って思いを遂げる。いっぽう妻アプロディテの浮気に悩まされつづけるのは醜男ヘパイストス。父ウラノスの男根を切り落として支配権を奪取するクロノスがいたり、主従関係をこえて愛し合うオンファレとヘラクレスがいたり……ギリシャ神話の神々や英雄は、じつに人間くさい。だからこそ愛おしいし、なんだか勇気を与えられるのだ。その豊潤な世界を、古代から現代に至る絵画、彫刻作品を眺めながら、たっぷりお楽しみください。
第2特集は本邦初の春画展開催を祝して「武士と春画」。春画といえば多くの人が思い浮かべるのは、歌麿を頂点に、春信、清長、北斎らが描いた錦絵(多色摺版画)だろう。今展にもそれら名作が出品されているが、会場は大名美術の宝庫、永青文庫。そこで肉筆を中心に武家と春画の関係にフォーカス。
第2特集は本邦初の春画展開催を祝して「武士と春画」。春画といえば多くの人が思い浮かべるのは、歌麿を頂点に、春信、清長、北斎らが描いた錦絵(多色摺版画)だろう。今展にもそれら名作が出品されているが、会場は大名美術の宝庫、永青文庫。そこで肉筆を中心に武家と春画の関係にフォーカス。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。