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【特集】マティスのとびら
解き放たれた色と形

芸術新潮 2023年6月号

(毎月25日発売)

1,500円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2023/05/25

発売日 2023/05/25
JANコード 4910033050636
定価 1,500円(税込)
●目 次


【特集】マティスのとびら
解き放たれた色と形

グラフ
マティスのある室内



マティスの手のあと

I 絵画
布とゆく、室内画の冒険
解説 関 直子

II 彫刻
秘められた、形の実験
解説 藪前知子

III 切り紙絵
緻密にして自由な、晩年の到達点
解説 大久保恭子



エッセイ
マティスの意外な点と線
文 森村泰昌

グラフ
たちあがる色と光 ヴァンスのロザリオ礼拝堂

ヴァンスの白昼夢
文 青木 淳

2人の日本人作家とマティス

| 略年譜 | 遅咲き画家の彩りゆたかな84年

マティスと10人のアーティスト

関連展案内



◆ Art News exhibition ◆

版画は語る。
スペインとスペイン的なるもの

予測の神様からのプレゼント
コレクター太田正樹さんのこと
文 木下直之

カラヴァッジョの謎の弟子
チェッコ・デル・カラヴァッジョとは何者?
文 高橋恵理

◆ Review ◆

  • 「吹きガラス たえなるかたち、技のみょう」展
  • 吉野祥太郎
  • アオフ・スミス



◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

国宝クラス仏をさがせ!〈30〉
與喜天満神社 天神坐像

Goods & Shop

時と光の美術館〈74〉
ミラモア

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈107〉
文 堀江敏幸

幻々夢譚〈6〉
絵・文 と金

国宝クラス仏をさがせ!
解説篇〈30〉
選・解説 瀨谷貴之

山下裕二の
新・今月の隠し球〈17〉
津絵太陽(上)

中野京子
名画に見る悪の系譜〈12〉
暴飲暴食

千住博の往復書簡〈59〉
宛先 福武 總一郎 様

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈3〉
ブレケル・オスカル さん

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈101〉

◇ PICK UP ◇

movie 北村紗衣
book 諏訪 敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈35〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

時と光の美術館SPECIAL〈10〉
パテック フィリップ
時を飾る枝

ショパール
翔ぶ宝石を讃えて

NFTアートカレッジ〈3〉Adam by GMO
オカユウリ
NFTアートでひらかれた
デジタルペイントの活路

彫刻家、大森暁生
回顧展を前に新たな大作に挑む!

ART CAFÉ
GALLERY'S PLAZA

「大人のための印象派講座」は今月休載します。

この号の誌面

編集長から

マティスのとびらを開く

 マティスといえば1951年、東京国立博物館表慶館を皮切りとした「アンリ・マチス展」は一種の伝説です。戦後間もない時期に実現した西洋の現役の巨匠の大規模展(回顧展かつ新作展でもあった)は多くの人びとの記憶に深く刻まれ、ある年代――現在90歳前後――以上の画家や美術史家にお話をうかがっていると、話題に上ることがよくありました。
 現在、東京都美術館では約20年ぶりとなる総合的なマティス展が開催されており、没後70年の来春には国立新美術館で切り紙絵を中心とした展覧会が予定されています。マティスの画業はなぜこんなにも私たちを魅了するのでしょう。素描と色彩、窓としての絵画といった、西洋美術の伝統的な枠組を受け継ぐ最後の画家であると共に、絵画からイメージへというアートのその後の流れをも胚胎する前衛でもあったマティス。特集「マティスのとびら」では、豊かな光と朗らかな形に溢れたその探求の軌跡をたどります。

芸術新潮編集長 高山れおな

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