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【特集】謎解き デ・キリコ
シュールより奇天烈、ポップより斬新

芸術新潮 2024年5月号

(毎月25日発売)

1,500円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2024/04/25

発売日 2024/04/25
JANコード 4910033050544
定価 1,500円(税込)
●目 次

【特集】謎解き デ・キリコ
シュールより奇天烈、ポップより斬新

  • デ・キリコをめぐる10の謎
    解説 金井 直
  • I 漂泊のイタリア男
  • II 「形而上絵画」って何?
  • III シュルレアリストたちとの愛憎劇
  • IV モティーフは反復する
  • V 「古典絵画」学び直し
  • VI 自画像/肖像画は語る
  • VII 50年後の「新形而上絵画」
  • VIII セルフコピー問題、またはデ・キリコによるデ・キリコ
  • IX 美術史上のアウトロー
  • X  “後輩たち”が受け継いだもの

略年譜
旅して描いて腹立てて――
デ・キリコの往来人生

わがまま交遊録

俺の話は長い
デ・キリコ(迷)言集

建築とデ・キリコ
自伝を科学する者たち
デ・キリコとアルド・ロッシ
文 片桐悠自

  • 私のデ・キリコ
  • 人間の本質を表出する多様な様式
    文 横尾忠則
  • 混乱を見つめることで立ち上がる面白さ
    談 福田美蘭
  • 今日も私はキリコの夢をみる
    文 田名網敬一
  • 対極にあるものの共存
    文 大西茅布

舞台とデ・キリコ
バレエになったキリコの絵画世界
文 芳賀直子

展覧会案内


◆ 第2特集 ◆

ブランクーシ
完全なるかたちをめざして

◆ Art News exhibition ◆

カール・アンドレ
その彫刻、または刻まれた空間

殿様ナチュラリストの遺産
美麗博物図譜を一斉公開

イヴ・ネッツハマー
記憶の底の猟奇と詩情

◆ Art news new spot ◆

尾崎紅葉の病室を描いた
俯瞰実況メタ俳画

再生した水色の洋館
漫画家たちが救った
旧尾崎テオドラ邸

豊かな自然に抱かれる幻想的な世界へ
飛騨高山美術館オープン

◆ Review ◆

  • 「 遠距離現在 Universal / Remote」展
  • 池上秀畝
  • アピチャッポン・ウィーラセタクン
  • 山下耕平

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈85〉
ロジェ・デュブイ

時と光の美術館〈85〉
SPECIAL
ティファニー

絵育のススメ〈9〉
稲庭彩和子

とんぼの手帖〈5〉
献立づくりのヒント

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈118〉
文 堀江敏幸

千住博の知となり肉となり〈10〉
アマゾンで学んだこと

山下裕二の
新・今月の隠し球〈28〉
木原健志郎(下)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈14〉
福光太一郎 さん

幻々夢譚〈17〉
絵・文 と金

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈111〉

◇ PICK UP ◇

movie 北村紗衣
book 諏訪 敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈46〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

始めよう! NFTアートカレッジ〈2〉
Adam by GMO

連載 美に魅せられて/
アジア文化芸術協会〈60〉
岡寺《義淵僧正坐像》

ART CAFÉ SPECIAL
ART CAFÉ
GALLERY'S PLAZA

最新号PICK UP

デ・キリコ&ブランクーシは「犬派」だった

 日本では10年ぶりとなる「デ・キリコ展」を機に、特集を担当させていただきました。
 デ・キリコの絵画世界は愉快だけれど難解。難解だけれど愉快。いちど迷い込んだら、まんまと虜になってしまいます。

 編集作業にあたって大いに参考になったのが約44年前に翻訳出版された『キリコ回想録』(立風書房刊)でした。彼は、周囲の画家や美術業界に対しては、かなりの辛口(というか毒舌)。そのいっぽうで、両親や弟についての記述には、深い愛が満ちていて、妻イザベラ・ファーに関しては、ほとんど崇拝に近いほどのベタ褒めです。

 そんな家族愛たっぷりのイタリア男デ・キリコですが、本書を読むと、幼少期から犬好きだったことがわかります。ギリシャで過ごした少年時代、家に迷い込んできた雑種犬をレオーネと名づけ、家族みんなでかわいがっていたそう。その〈性質のよいとびきり頭のよい犬〉、愛称「トロロロ」くん、一家がヴァカンスに出かけている間に、お手伝いさんたちの不注意で家から逃げ出してしまい、野犬狩りに捕まって「帰らぬ犬」となったとのこと……今と時代が違うとはいえ、悲し過ぎる話です! 少年デ・キリコは深く傷つき、還暦近くなってから執筆したこの回想録のなかでも、その死を悼んでいます。

 苦い体験がきっかけとなったのか、デ・キリコは生涯を通じ動物愛護運動に熱心で、捨てられた犬や猫のために惜しみない援助を続けていたとのこと。本特集ではデ・キリコと家族、そして愛犬たちを描いた別府麻衣さんによるイラストを掲載。ぜひチェックしてみてくださいね。

 第2特集でご紹介している彫刻家ブランクーシも、負けず劣らずの犬好きでした。アトリエの壁や衣服を「白」で統一していた彼が飼っていたのは、もちろん白い犬(サモエド?)。写真を見ると、かつて一世を風靡した「わさお」に似た風貌です。お互い、いかにも気の合うバディといった様子でリラックス。時には、自身とおそろいの白い服を愛犬に着せることもあったそうですよ。こちらのワンちゃんはアーティゾン美術館で開催中の「ブランクーシ 本質を象る」展のグッズにもなっています。

 くしくも「犬派」アーティストのそろい踏みとなった5月号、ぜひお楽しみください。

この号の誌面

編集長から

元祖シュール、デ・キリコの謎と真実

 ルネ・マグリットは若き日、ある作品を見た感動の余り、涙を流したことがありました。その作品とは1914年、26歳のジョルジョ・デ・キリコが描いた《愛の歌》。「形而上絵画」と総称されるデ・キリコの初期作品に衝撃を受け、自己の指針とした画家は、しかしじつはマグリットに限りません。エルンスト、ダリ、デルヴォー――つまり、シュルレアリスムの画家たちはみんな大なり小なりデ・キリコ・チルドレンだったのです。ややこしいのは、元祖シュールのデ・キリコ自身は、シュルレアリスムが盛り上がった時期にはすでに画風を転換していたこと。特集「謎解きデ・キリコ シュールより奇天烈、ポップより斬新」では、決定的に重要で、しかしなんとも位置付けにくいこの奇才の実像をめぐる10の謎を解き明かしつつ、その魅力に迫りました。
 第2特集では、デ・キリコと同時代を生きた彫刻家ブランクーシをフィーチャー。20世紀の不思議巨匠の揃い踏みとなりました。 

芸術新潮編集長 高山れおな

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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。

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