【生誕100年記念 特集】
わたしたちには安部公房が必要だ
芸術新潮 2024年3月号
(毎月25日発売)
発売日 | 2024/02/24 |
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JANコード | 4910033050346 |
定価 | 1,500円(税込) |
【生誕100年記念 特集】
わたしたちには安部公房が必要だ
|再録エッセイ|買物 文 安部公房
キーワードでひらく安部文学の扉
解説 鳥羽耕史
1 幽霊/2 家/3 曠野、砂漠/4 運動/5 水/6 失踪/7 ノート/
8 生理学と言語学/9 機械
石井岳龍監督インタヴュー
「映画『砂の女』は、もはや世界遺産です」
|年譜|消しゴムで書いた68年
走る文豪
――クルマと安部公房
文 藤原よしお
いま読みたい
安部公房ブックガイド10
解説 近藤一弥
1 壁
2 第四間氷期
3 人魚伝
4 砂の女
5 友達
6 箱男
7 笑う月
8 方舟さくら丸
9 死に急ぐ鯨たち
10 カンガルー・ノート
Kobo Abe as Photographer
|再録|安部公房フォト&エッセイ
都市を盗る
(2)/(8)証拠写真/(13)分解された日常/(16)陽だまり/(17)コレクター
メビウスの輪を歩く人間
写真と安部公房
文 平野啓一郎
安部公房生誕100年をめぐる
BOOK,MOVIE,EXHIBITION
◆ Art News exhibition ◆
山野アンダーソン陽子と画家たちの協奏
ガラス器を巡るポリフォニーに耳をすます
戦後写真史のキーパーソン
没後初の回顧展!
中平卓馬のあるがままを凝視する
対談 増田玲×成相肇
モダンで鮮やか
福田平八郎がきりとる美
座れない、されど愉しき
アートな椅子
◆ Review ◆
- 鈴木繁男/山下茜里/米田知子/ナカダマコト
◆ Regular Features ◆
◇ 巻頭 ◇
Goods & Shop
時と光の美術館〈83〉
ショパール
絵育のススメ〈7〉
來住尚彦
とんぼの手帖〈3〉
絵になる階段
◇ 連載 ◇
定形外郵便〈116〉
文 堀江敏幸
幻々夢譚〈15〉
絵・文 と金
千住博の知となり肉となり〈8〉
高校生たちに伝えたいこと 後編
山下裕二の
新・今月の隠し球〈26〉
川元陽子(下)
福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈12〉
藤田俊太郎 さん
千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈109〉
◇ PICK UP ◇
movie 北村紗衣
book 諏訪 敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈44〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報
次号予告
▼芸術新潮特別企画
NFTアートカレッジ〈12〉Adam by GMO
NFTアートで堪能
おしゃれ女子図鑑
伊藤若冲 銀座に降臨!
「永井画廊」で若冲の魅力がギュッと詰まった水墨画展を開催
夕日絶景スポットで味わう
「北斎コレクション」
島根県立美術館
アートフェア東京2024 みどころガイド
パークホテル東京
アーティストルームの39室目は
「パラリンアート」を代表する
おおはしみささんの「玉手箱」
連載 美に魅せられて/
アジア文化芸術協会〈59〉
法輪寺《伝虚空蔵菩薩立像》
ART CAFÉ
GALLERY'S PLAZA
この号の誌面
編集長から
分断とAIの時代に安部公房と再会する
この1月、東アジア反日武装戦線のメンバーで全国指名手配されていた桐島聡を名乗る人物が現われ、死去したとのニュースが流れた。まさに安部公房特集の編集が佳境に入ったところであり、“失踪”という安部公房的主題を半世紀にわたって実践した人物の突然の登場には、いささか虚を突かれた。
今年、安部公房は生誕100年を迎えた。ノーベル文学賞を目前にしての急逝からはほぼ30年。安部がメディアの寵児として輝いていた時代は遠くなったが、その作品にこめられたメッセージがなお今日性を失っていないことは右の一件などにも明らかだろう。『第四間氷期』の予言機械しかり、バカの壁ならぬ『壁』の壁またしかり……。特集では作品の魅力に改めて向き合いつつ、映画『箱男』を完成させた石井岳龍監督にもインタヴュー。小誌に丸2年にわたり連載されたフォト&エッセイ「都市を盗る」は一部を再録。この作品、あまり知られていませんが、文・写真共じつに圧巻です。
芸術新潮編集長 高山れおな
これだけは見ておきたい2024年美術展 Best25 and More !「芸術新潮 2024年1月増刊号」
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