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【『逆事』刊行記念インタビュー】河野多惠子/小説のなかの「本当のこと」

波 2011年6月号

(毎月27日発売)

103円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2011/05/27

発売日 2011/05/27
JANコード 4910068230614
価格 103円(税込)

【『逆事』刊行記念インタビュー】
河野多惠子/小説のなかの「本当のこと」

長野まゆみ『デカルコマニア』
鹿島田真希/見事な変奏曲が綴られる

北村 薫『飲めば都』
豊崎由美/すべての働く女性に熱烈推薦いたします。

【『月の上の観覧車』刊行記念インタビュー】
荻原 浩/自分の中の「人生」をまるごと書く

北上次郎/喪失感を抱えながら生きていく

矢作俊彦『引擎/ENGINE』
福田和也/ファンというものは

あさのあつこ『たまゆら』
小手鞠るい/永遠に彷徨うためにある山

恩田 陸『隅の風景』
【インタビュー】恩田 陸/旅にまつわる8つの質問

吉野万理子『想い出あずかります』
吉田伸子/“秘密の場所”で育んだ愛しい時間

池内 紀『作家のへその緒』
日和聡子/へその緒の温度

青木冨貴子『昭和天皇とワシントンを結んだ男―「パケナム日記」が語る日本占領―』刊行記念特集
保阪正康/正史の蔭に、ひとかどの人物あり
青木冨貴子/日本独立から六十年の「歪み」

喜多由浩『北朝鮮に消えた歌声―永田絃次郎の生涯―』
喜多由浩/半世紀ぶりに判明した「謎」

丁 宗鐵『がんにならない生き方―漢方治療の現場から―』
赤瀬川原平/がんと話をつける

アダム・ファーガソン『ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―』
池上 彰/紙幣が紙切れに変わるとき

【上橋菜穂子『天と地の守り人』(新潮文庫)三部作刊行特別鼎談】
荻原規子×佐藤多佳子×上橋菜穂子/「天」の視点と「地」の視点

子安大輔『ラー油とハイボール―時代の空気は「食」でつかむ―』(新潮新書)
子安大輔/ラー油の向こうに見えるもの

福留真紀『将軍側近 柳沢吉保―いかにして悪名は作られたか―』(新潮新書)
福留真紀/柳沢吉保への応援歌

ツノダ姉妹『喜婚男と避婚男』(新潮新書)
ツノダ姉妹/バブル姉妹が「男の時代」を語る理由

新潮選書フェア
亀山郁夫/「歓び」の宝庫に

椎名 誠『水惑星の旅』
【対談】沖 大幹×椎名 誠/水ガメの水はなくならない

原田 泰『なぜ日本経済はうまくいかないのか』
【インタビュー】原田 泰/震災後の復興もバラマキが有効である

上原善広『私家版 差別語辞典』
【対談】上原善広×西村賢太/言葉を殺すのは誰か

井上寿一『戦前日本の「グローバリズム」―一九三〇年代の教訓―』
佐藤卓己/逆説のグローバリズム

小田 亮『利他学』
西成活裕/人はなぜ他人を助けるのか?

第二十四回三島由紀夫賞・山本周五郎賞決定発表
第8回新潮エンターテインメント大賞作品募集

コラム
三橋曉の海外エンタ三つ巴
縄田一男/さようなら、児玉さん

連載
【新連載】永田和宏/河野裕子と私 歌と闘病の十年
山折哲雄/長谷川伸と日本人 最終回
蓮池 薫/拉致と決断 第14回
阿部和重/幼少の帝国 成熟を拒否する日本人 第7回
吉川 潮/【対談】寿限無の言い分 立川志らく(後篇)
片山杜秀/未完のファシズム 第9回
瀧井朝世/サイン、コサイン、偏愛レビュー 第15回
佐木隆三/わたしが出会った殺人者たち 第13回
三田 完/モーニングサービス 第10回

編集室だより 新潮社の新刊案内 編集長から

編集長から

◇今月の表紙の筆蹟は、荻原浩氏。発売されたばかりの新刊『月の上の観覧車』は、いずれも中高年の男女を主人公にした八篇の連作集です。病、転職、離婚、伴侶の死……人生が下り坂に差しかかる中で直面する様々な節目や転機をきっかけに、彼らが歩んできた日々を静謐に、鮮やかに描き出しており、まさに「他人の人生を生きてみました」と言いたくなるような読後感です。著者の新境地とも言うべき胸に染み入る感動をインタビュー、北上次郎氏の書評と併せて、味わっていただきたいと思います。
◇満月の下、神秘的で幻想的な世界各地の風景を撮り続けている“月光写真家”石川賢治氏の写真展「『月光浴』~海とマヤ遺跡・神秘の地球」が六月十九日(日)まで調布市文化会館で開催されています。六月五日(日)には石川氏自身によるスライド&トークショーも行われます。詳細は調布市文化・コミュニティ振興財団のホームペ―ジ(http://www.chofu-culture-community.org/)をご覧ください。
◇海外(あちら)版のハードカバーを買う楽しさのひとつはその本の作家と対面できることにある――一九九三年一〇月号の小誌で始まった“新人書評家”児玉清さんの新連載「エンターテインメントnow」の書き出しです。以来、約八年半にわたって最新の海外小説に関するコラムの執筆をお願いし(新潮文庫『寝ても覚めても本の虫』に収録)、その後も対談や書評に幾度もご登場いただきました。面白い小説をこよなく愛し、その面白さを熱く純度の高い言葉で伝えようとした児玉さんの一言から、ベストセラーとなった作品もあります。原稿をお願いするといつもはにかむように「僕なんかでよければ、喜んで」とご快諾くださり、誰よりも信頼できるブックガイド役を務めてくださった児玉さん。きっと天国で大好きだったA・ヘイリー、M・クライトン、D・フランシス等の作家たちと対面されていることでしょう。本当に有難うございました。

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

波とは?

1967(昭和42)年1月、わずか24頁、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後といった時代でした。この後、1969年に隔月刊に、1972年3月号からは、毎月刊行の月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしました。

 創刊号の目次を見てみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行した北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイ。続く「最近の一冊」では、小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイ。続いて「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 以来41年、2007(平成19)年6月号で通巻450号を迎えました。読書情報誌としての重要な役割の情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。小川国夫『青銅時代』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、遠藤周作『イエスの生涯』(「聖書物語」を改題)、小林信彦『ちはやふる奥の細道』『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』などなど。

 2007年1月号からはレイアウトもリニューアル、頁数も増え128頁となりました。これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みで、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。