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芸術新潮プレゼント【4】
「ザ・ファミリー・オブ・マン写真展 
人類愛と平和のビジョンを、いま再び」のチケット(東京)

芸術新潮 2026年8月号
今月のプレゼント【4】

「ザ・ファミリー・オブ・マン写真展 人類愛と平和のビジョンを、いま再び」のチケット(東京)を5組10名様にプレゼント! [応募締切]7月31日(金)

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W. ユージン・スミス(アメリカ)
戦争の負傷から回復しつつあったユージン・スミスにようやく見えた希望の光。
Image by W. Eugene Smith.
© 1953 The Picture Collection LLC. All rights reserved.
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ロバート・キャパ(チェコスロヴァキア、当時)
結婚式のひとこまを撮ったのは、意外や戦場写真家として名高いキャパ。
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エドワード・スタイケン(アメリカ)
飛び込む子どもを俯瞰で捉えたスタイケンのプライベート写真。
*「芸術新潮」8月号の記事では被写体を「我が子」と記載しましたが、スタイケンの片腕だった写真家ウェイン・F・ミラーの子の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
© 2026 The Estate of Edward Steichen / Artists Rights Society (ARS), New York
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山端庸介(日本・長崎、1945.08.10)
原爆投下の翌日の長崎で山端が出会った少年。小さなふたつの目がすべてを物語る。

「ザ・ファミリー・オブ・マン」と題する、伝説の写真展をご存じだろうか。1955年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された写真展で、企画を手がけたのは、ファッション、ポートレイト写真の第一人者であり、当時MoMA写真部門を率いていたエドワード・スタイケン。「人間は一つの家族である」という理念のもと選ばれた写真は503点にのぼり、じつに68か国273人の写真家が名を連ねた。その中には、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパ、ロベール・ドアノー、アーヴィング・ペンなどといった20世紀を代表する巨匠たちも含まれている。

 しかし、この展覧会のすごさはそれにとどまらない。まず展示方法が斬新だった。写真は壁に整然と並べられるのではなく、ときに大きく引き伸ばされて壁面を覆い、あるいは天井から吊り下げられた。「死」を扱ったセクションでは、展示室の幅をわざと狭め、両サイドの壁面の写真に否応なく向き合わざるをえない仕掛けに。鑑賞者は上を見上げたり、ぐるりと体を回転させたりしながら、世界各地の人々の生死に立ち会い、人生の喜怒哀楽にふれることになった。

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1994年以降、「ザ・ファミリー・オブ・マン」が展示されているルクセンブルクのクレルヴォー城。
《The Family of Man》, Clervaux Castle © CNA/Romain Girtgen, 2013
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クレルヴォー城での展示の様子。作品の状態が輸送に適さないため、今回の髙島屋の会場では、クレルヴォー城の展示作品の高精細画像を利用し、古色もそのままに再現したプリントを展示する。
《The Family of Man》, Clervaux Castle © CNA/Romain Girtgen, 2013

 さらに重要なのが、その後の広がりである。展覧会は1960年代にかけて世界各地を巡回し、900万人を超える観客を集めた。「人間は一つの家族である」という理念は、世界の人々に共有されることで、現実の社会とも交差していった。写真界・美術界の後続世代に与えた影響も少なくないが、一方で、その普遍主義は楽観的すぎる、あるいは冷戦期のアメリカの文化戦略と結びついたプロパガンダではと指摘する声もあった。だが、活発な議論を巻き起こしたこと自体、この展覧会の存在感と重要性を物語る。

 1994年以降は、スタイケンの生まれ故郷であるルクセンブルクのクレルヴォー城で恒久展示されているが、ひとつの展覧会がまるごと保存されるのも異例のことだ。2003年には、ユネスコの「世界の記憶」にも登録された。

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1956年の日本橋髙島屋会場。満員電車と見まがうほどの盛況ぶり。
写真提供:髙島屋史料館
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70年前の宣伝カー。「史上かつてなき最大の写真展」と謳われている。
© Nikkei Inc.

 さて、翻って日本では、1956年、日本橋髙島屋を皮切りに20都市以上を巡回し、およそ100万人を動員したとされる。髙島屋の会場設計を手がけたのは丹下健三。写真家はもちろん一般市民の関心も高く、街には宣伝カーも繰り出した。宣伝カーに日本経済新聞の名があるのが見えるだろうか。この写真展は、今年創刊150周年を迎える同社が初めて手がけた文化事業でもあった。

 そしてこの夏、70年の時を超え、日本経済新聞社と髙島屋が再びタッグを組み、この伝説の写真展を甦らせる。出品点数は約115点(加えて日本とルクセンブルクの現代の写真も出品)。オリジナルの展示空間の雰囲気を体感してもらうべく、クレルヴォー城の展示の一部を切り取るようなかたちで会場に配置する。恋人たち、母と子、家族、死、正義と人権、戦争、子どもたちなど、テーマはスタイケンの理念に沿うものだが、やはり今日の視点から強く迫ってくるのは戦争だろう。原爆投下の翌日、長崎に入った山端庸介が出会った少年のまなざしに宿るのは、悲しみか怒りか、はたまた絶望か。一方、W・ユージン・スミスが捉えた我が子の後ろ姿は、戦傷から回復した写真家が見つけた未来の光明だった。

 本展アドバイザーのひとりで、国立新美術館前館長の逢坂恵理子氏は、5歳のときにこの展覧会を見ており、その体験はいまも鮮烈に心に刻まれているという。今展に寄せたコメントでは、「70年後の現在、世界は戦争と対立と疑心暗鬼に満ち、先行きが見えず、私たちは同じ過ちを繰り返している」としたうえで、こう述べる。「『ザ・ファミリー・オブ・マン』から何を汲み取れるか、それは現在の私たちひとりひとりに向けられたメッセージである」と。

以下の応募フォームにてご応募下さい。
チケットの発送をもって当選者の発表に代えさせていただきます。

プレゼント番号【4】
日本経済新聞社 創刊150周年記念
ザ・ファミリー・オブ・マン写真展
人類愛と平和のビジョンを、いま再び

[会場]日本橋髙島屋S.C. 本館8階 ホール
[会期]8月12日~24日
[休場日]8月19日(水)
[開場時間]10:30~19:30(最終日~18:00) *入場は閉場の30分前まで
[当日料金]一般1200円、大学・高校生1000円、中学生以下無料
[詳細] www.takashimaya.co.jp/store/special/the_family_of_man/
[応募締切]7月31日(金)

[巡回]京都髙島屋S.C. 2027年4月(予定)、大阪髙島屋 2027年秋以降(予定)

※展覧会の会期等は変更になる可能性があります。展覧会公式サイトで最新情報をご確認の上お出かけ下さい。

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