【特集】マリー・アントワネット 王妃のファッション革命
芸術新潮 2026年8月号
(毎月25日発売)
| 発売日 | 2026/07/24 |
|---|---|
| JANコード | 4912033050869 |
| 定価 | 1,700円(税込) |
【特集】マリー・アントワネット 王妃のファッション革命
ゲストエディター:橋本裕子
18世紀のファッショニスタ
マリー・アントワネット 人生すごろく
数字で読み解く王妃の衣裳部屋
CHAPTER 1
パーフェクト・スタイル
王妃のワードローブとその人生
解説 内村理奈
1 ウィーンの日々 自由奔放な皇女
2 フランスへの輿入れ 14歳のデビュタント
3 王妃という枷 窮屈な王宮生活
4 美の共謀者たち インフルエンサー誕生
5 仮面の下の自由 パリの夜遊び
6 田園生活にあこがれて 母として生きる
7 最期の日々 喪服から白いドレスまで
- Interview
- 磯見仁月
マリー・アントワネットの戦友 モード商ローズ・ベルタンを描く - 黒柳徹子
「マリー・アントワネットのように自分なりの美意識を持つことが大事ね」
CHAPTER 2
マリー・アントワネット現象の今と昔
王妃のフォロワーたち
19世紀の皇后から最新モードのデザイナーまで
長谷川珠緒×坂本恭子×中村萌恵
from 横浜美術館
MOVIE GUIDE
時代の写し鏡 スクリーンのなかの王妃
ハリウッド黄金期から現代まで
文 山崎まどか
BOOK GUIDE
王妃百態
本のなかのマリー・アントワネット
展覧会案内
◆ Art News movie ◆
今 敏監督による伝説のアニメーション
『パプリカ』の終わらない夢
◆ Art News exhibition ◆
佐川美術館リニューアルオープン
千住博のアートの源泉をたどる
◆ Art News book ◆
『萩尾望都スケッチ画集』
全3巻、ついに完結!
まるでミュージカルのように……
談 三宅香帆
◆ Art News exhibition ◆
川田順造と小川待子
集めて使った西アフリカの道具たち
◆ Review ◆
- エットレ・ソットサス
- エルネスト・ネト
- 林銘君
- ドイツ風国会議事堂案 江戸東京博物館リニューアル記念特別展「洋館 明治の夢と挑戦」より
◆ Regular Features ◆
◇ 巻頭 ◇
Goods & Shop
時と光の美術館〈112〉
サザーランド・ダイヤモンド
とんぼの手帖〈32〉
若きフェルメールの挑戦
◇ 連載 ◇
定形外郵便〈144〉
文 堀江敏幸
藝大×企業、21世紀の挑戦
社会を変えるアート〈2〉
藝大×みずほフィナンシャルグループ
杉全美帆子と弘中智子の
にっぽん近代美術探偵団〈6〉
朝倉文夫の旧邸を潜入捜査!
ウホッ! いいアート〈13〉
美少年
──ホモエロティックという情動
文 入江敦彦
千住 博の
知となり肉となり〈37〉
日本の芸術論私見1
─定家、世阿弥、芭蕉
山下裕二の
新・今月の隠し球〈53〉
小俣花名(上)
福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈41〉
アダチ版画研究所の皆さん
中山浩子さん、田﨑雅志さん、長谷川博美さん、佐々木文寧さん
◇ PICK UP ◇
- movie 佐々木敦
- book 諏訪 敦
- recommend 編集部のおすすめ!
- ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈72〉
小田原のどか - exhibition 全国展覧会情報
- ART CAFÉ
- GALLERY'S PLAZA
- 次号予告
▼芸術新潮特別企画
伝説の写真展を見逃すな!
70年ぶりに髙島屋に帰ってくる「ザ・ファミリー・オブ・マン」
東京美術倶楽部はアートのひみつ基地〈7〉“工芸”の価値を世界へ
辻仁成がすくい上げる、儚く消えゆくものの美
G.S. ART REPORT 稲葉友宏 溶接で命を可視化する
最新号PICK UP
革命のわけ
本特集のタイトルは「王妃のファッション革命」。旧体制の象徴ともいえるマリー・アントワネットが「革命」とはこれいかに? その理由は二つあります。
一つは、アントワネットの時代のファッションが備えていた過剰性です。プフというクッションで高く盛り上げた髪型。レースやリボンでこれでもかと飾り立てたドレス。そのトゥーマッチな装いについて、本特集にもご登場いただいた漫画家の磯見仁月さんは、当時抑圧されていた女性たちの思いが託されたものだろう、と語ります。そこには現代のパンクにも通じる反骨の精神を見出せるかもしれません。
もう一つは、アントワネット自身が旧弊な宮廷ファッションを変革していったことです。コルセットやパニエをなるべく避け、ときにはスカートの裾をまくり上げ、ズボンも着用する。公の場では絹のドレスが常識だった時代に綿布のシュミーズ・ドレス姿を披露し、物議を醸したことは有名な話です。おそらく彼女は身体感覚に優れた人だったのでしょう。ごく自然に快適さや心地よさを追求し、それまでの服飾コードに揺さぶりをかけていったのでした。
ファッションは時代を映すメディアである──。メイン解説者に西洋服飾文化史を専門とする内村理奈先生を迎え、マリー・アントワネットをそんな視点から見つめ直しました。8月1日に横浜美術館で開幕する「マリー・アントワネット・スタイル」展とあわせて、ぜひお楽しみください。
(展覧会INFO)
マリー・アントワネット・スタイル
8月1日~11月23日 神奈川・横浜美術館
https://www.marie2026.jp/
エリザベート゠ルイーズ・ヴィジェ゠ルブラン《マリー・アントワネット》 1783年以降 ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
この号の誌面
編集長から
マリー・アントワネット
ふたたび出会う、彼女のパーフェクトスタイル
マリー・アントワネット(以下、MA)とナポレオンでは、もちろんナポレオンの方が遥かに重要な歴史上の偉人なのだろうが、いろんな意味で、今生きているのはむしろMAの方なのではないか。『ベルばら』という本邦が誇る不朽の名作はもとより、世界的にもソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』のヒットなど、ファッション・アイコンとしてのMA像は近年著しく強化されている。ディオールやモスキーノのようなハイブランドのコレクションにおいても、時に甘美、時に不穏なインスピレーション源となっているのだ。特集「マリー・アントワネット 王妃のファッション革命」では、第1章で時代に先駆けたMAの実像を追い、第2章で現在へと続く現象としてのMAについて考察する。
art newsでは、公開20周年と再度の大規模上映を機とし、伝説のアニメーション『パプリカ』にフォーカス。そのヒロインは、早逝した今敏監督が描き出した、もう一人の忘れえぬ女である。
芸術新潮編集長 高山れおな
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