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【大特集】祝! デビュー60周年 エンタメ少女マンガの王道をゆく! 大和和紀

芸術新潮 2026年6月号

(毎月25日発売)

1,700円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2026/05/25

発売日 2026/05/25
JANコード 4912033050661
定価 1,700円(税込)
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【大特集】祝! デビュー60周年 エンタメ少女マンガの王道をゆく! 大和和紀

| 巻頭グラフ | 王朝絵巻から耽美イラストまで

ロング・インタビュー
大和和紀 描画と創作を語る

I 描く 絢爛、細密、こだわりの描画術

II 創る 絶対に面白い、王道のドラマ構成

III 歩む 60年の軌跡とこれから

  • Best Selection
  • 1 研究者からもお墨付きの本格派・歴史絵巻
    天の果て地の限り/あさきゆめみし/イシュタルの娘~小野於通伝~
  • 2 少女たちへの応援歌“明治・大正三部作”
    はいからさんが通る/ヨコハマ物語/N.Y.小町
  • 3 異国幻想 ファンタジア
    薔薇子爵/KILLA

史実でおさらい! “明治・大正三部作”ストーリー

特別対談
「『あさきゆめみし』で古典文学に目覚めました」
大和和紀✕三宅香帆

実在した「イシュタルの娘」のお手並み拝見

キャラクター分類図鑑
1 当て馬キャラクターは少女マンガの華
2 今も昔もシスターフッド!

女子教育で読み解く
ヒロインたちの生存戦略
文 浅野安由

えらんだ未来の先にあるもの
文 平山亜佐子

大和和紀 画業60周年
よりぬきライフ・ストーリーsince 1948-

キュレーターは語る
「太陽が似合う少女マンガ家」
談 吉村 麗

展覧会案内/主要参考文献


◆ Art News ikemen art ◆

木村了子のイケメン総決算!
国上寺こくじょうじ障壁画第二弾の圧巻

◆ Art News exhibition ◆

Interview
松本陽子
私だけの絵を求めて

マルタン・マルジェラと
日本と日本の家

◆ Art News craft ◆

届け、うつわ 子どもたちへ
「手の長いおじさんプロジェクト」の取り組み

◆ Review ◆

  • ウルス・フィッシャー
  • 竹林玲香
  • 飯川雄大
  • アネタ・カイザー

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈110〉
アルフォンス・フーケ

とんぼの手帖〈30〉
つげさんは「いて、いない」

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈142〉
文 堀江敏幸

杉全美帆子と弘中智子の
にっぽん近代美術探偵団〈5〉
クセ強・長谷川利行の素行調査

ウホッ! いいアート〈11〉
オリンポス三大神──ホモエロティックの黎明
文 入江敦彦

千住 博の
知となり肉となり〈35〉
新人が世の中に出る方法

山下裕二の
新・今月の隠し球〈51〉
牧野邦夫(上)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈39〉
小川郁子さん

◇ PICK UP ◇

  • movie 佐々木敦
  • book 諏訪 敦
  • recommend 編集部のおすすめ!
  • ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈70〉
    小田原のどか
  • exhibition 全国展覧会情報
  • ART CAFÉ
  • GALLERY'S PLAZA
  • 次号予告

▼芸術新潮特別企画

明治安田 リレー連載〈4〉永島英器「『トキワ珈琲』の物語」

東京美術倶楽部はアートのひみつ基地〈5〉正札会はたのし

最新号PICK UP

少女マンガ界のレジェンド・大和和紀先生との2日間

 3月初旬、大和和紀先生にお会いすることができました。今年は画業60周年にあたる記念イヤー。10月には東京・国立新美術館で「少女漫画・インフィニティ 萩尾望都✕山岸凉子✕大和和紀 三人展」が開催される予定です。「芸術新潮」では、ひと足早く大和先生の作品をおさらいすべく、大特集を組みました。

 都心マンションの1室にあるお仕事場で、取材陣を出迎えてくださった大和先生。ご実家のある札幌と東京を行き来しながら、お仕事をされているとのこと。2日間にわたり、インタビュー・撮影をさせていただきましたが、先生の溌剌とした笑顔と快活な語り口は、まさに私たちがイメージする「はいからさんが通る」のヒロイン・花村紅緒そのひと。はたして、ご自身も「ずっと紅緒だ、紅緒だと言われ続けて……」と、苦笑まじりにおっしゃる。その少女のような表情が、またなんともチャーミングです。

 紅緒は、酒乱でけんかっ早いという破天荒な一面で従来のヒロイン像を覆し、大人気を得たキャラクターです。そんな紅緒とイケメン少尉との恋愛という王道を貫きつつ、読者の予想を軽々と飛び越えてゆく──自由闊達なストーリー展開は、まさに大和流ラブコメの真骨頂。「はいからさんが通る」は、アニメ・映画・ドラマ化と、いち早くメディアミックスも果たし、1970年代の“少女マンガ黄金期”を代表する作品のひとつとなったのでした。

 本特集では、こうした人気作品の創作秘話や作画の手法について、たっぷりとお話をうかがったほか、文芸評論家・三宅香帆さんとの対談も実現。大和先生の「天の果て地の限り」「あさきゆめみし」を読んだことがきっかけで、大学・大学院で古典文学を専攻したという三宅さん。ある意味、人生の進路の決め手となった作品について、大いに語らっていただきました。

 さらに、新旧作品の美麗なカラー画や、個性派キャラクター図鑑も。新旧ファンに、きっとご満足いただける内容となっています。どうぞ、ご期待ください。

芸術新潮
仕事場にあった画材の一部。水彩、カラーインク、岩絵具など、多様な画材を超絶技巧で使い分けたカラー画の数々を、特集記事にてご紹介しています。撮影:広瀬達郎(本誌)

この号の誌面

編集長から

美しくてためになる!
大和和紀が歩んだ少女マンガの王道

 代表作は、源氏物語の華麗なるコミカライズ「あさきゆめみし」と、大正モダンを背景に少女(酒乱女学生!)の恋と成長を生き生きと描いた「はいからさんが通る」。両者の世界は一見かけ離れているが、“女子教育”という共通する重要な要素もある。貴族階級限定ながら、源氏物語には女性たちが受けてきた/受けるべき教育についての論評が少なくない。「はいからさん」や同書と三部作をなす「ヨコハマ物語」「N. Y.小町」に至っては、女子教育が社会の一大関心事となった明治・大正が舞台であり、ヒロインたちの人生の選択一つ一つがそれと結びついている。
 文学性豊かな天才的ライヴァルたちがひしめく中にあって、大和和紀は“エンタメ”としての少女マンガの追求に活路を見出した。自らの成長戦略を描き、実践したのだ。これに限らず、創作について振り返るロングインタビューは読みどころ満載。あれこれ申し述べましたが、超美しいですよ、大和先生の原画は!

芸術新潮編集長 高山れおな

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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。

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