「廃線跡なんか歩いて何が楽しいんでしょう」 
 その瞬間、先生の表情は険しくなり、ガイド嬢を見据えてこう言った。 
「鉄道というものは、多くの人々の願いによって建設されます。そして列車が走れば、そこに多くの人々の出会いと別れがあります。使命を終えて廃線になっても、そこには鉄道を建設した人から、利用した人、そして利用できなくなった人の思いが残っています。廃線跡には人々の思いがこめられているのです」 
 
「宮脇俊三 至言名言紀行」櫻井寛 
『小説新潮』05年8月号より        
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いまや「廃線跡を歩く会」ができるほど、廃線跡ブームになっています。 
ハイキングコースやサイクリングコースとして利用されているところもあります。 
鉄道ファンのみならず、旅好き、アウトドア好きの新しいフィールドとして、鉄道旅行の楽しみに廃線跡を加えてみては? | 
 
  
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