夜露死苦現代詩2.0

ストリート生まれ、音楽を

第5回 これは断片化された紙芝居みたいなあたしのひとり試合―― RUMI

RUMI
『R.U.M.Iの夢は夜ひらく』
『公共職業安定所!』
『蛹-サナギ-』
『あさがえり』

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立ち読み(本誌記事より)

(文・都築響一)

 MCバトルというものをご存じだろうか。観客を前にふたりのラッパーがステージに立ち、DJが繰り出すビートに乗って即興でお互いをラップで攻撃しあい、観客の反応で勝敗を決める、罵倒のバトル。これこそが「詩のボクシング」というべき、マイクによる一発真剣勝負である。

RUMI

もはやジャンルでは括れない天真爛漫なライオットガール。HIPHOPを軸にダブステップやグライム・レゲエを経由した変幻自在なフロウ、どんな時代も聴く物を目覚めさせるメッセージ、コケティッシュなキュートさに多分野からラブコールが絶えない女流MC。
絶望を噛みちぎり、いつの間にか希望に変えていくようなワイルドなライブパフォーマンスは、見る者の心に呼びかけ続け、最後には優しく包み込んでしまう。

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NEWS
  • 邪悪な×××
    RUMIの『邪悪な×××』を、「DIY HEARTS」にて配信中!
    2008年にe-mura(RUB-A-DUB MARKET)プロデュースでリリースした『邪悪な太陽』を、今年の3月、東京・池袋でのライブ中に「邪悪な放射能…」と歌い出したRUMI。こちらを後日レコーディング、現在、東日本大震災復興支援のための義援金募集サイト「DIY HEARTS」にて配信中。購入は投げ銭形式で、ユーザーが自由な設定で購入・寄付できる(¥200~)。配信ファイルには、4月10日に高円寺「原発やめろデモ」でのライブ映像とリリック帳画像付!
    詳しくはこちら>>

  • SURVIVAL
    THE HEAVYMANNERSのセカンドアルバム『SURVIVAL』に参加!
    都内で何度もセッションを繰り返していたTHE HEAVYMANNERSのセカンドアルバムに、RUMIが参加(7月20日リリース)。誌面でも紹介した「白地図」や、3.11の震災後に制作した「誰かのあの子」の他、2曲を収録。

都築響一(つづき・きょういち)
1956年、東京生まれ。現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で編集・執筆活動を続ける。93年、東京のリアルな居住空間を捉えた『TOKYO STYLE』を発表。96年には『ROADSIDE JAPAN』で第23回木村伊兵衛賞を受賞。『賃貸宇宙』『着倒れ方丈記』『バブルの肖像』『現代美術場外乱闘』『天国は水割りの味がする』など著作多数。今回の連載は、街角に隠れた言葉で日本の現在を映し出した『夜露死苦現代詩』(05年から06年にかけて『新潮』に連載)に続く形となる。
都築響一

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