夜露死苦現代詩2.0

ストリート生まれ、音楽を

第2回・となりにはJOKERが座っていたんだ――B.I.G. JOE

B.I.G. JOE
『TILL THE DAY I DIE』
『NOWHERE』
『Lost Dope』
『RIZE AGAIN』

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立ち読み(本誌記事より)

(文・都築響一)

「2歳か3歳ぐらいのころなんです、目の前に親父がいて、まわりにいろんなひとがいて、それを僕が母さんに抱かれて見てるんです。親父がみんなの真ん中で、『ドスだ、ドスだ!』って大声出して、ドスを箪笥の中から出してきて、畳の上で指をガーンって切ってるんです。それで母さんが泣きながら、オロオロしてるという……『おまえ、よく覚えてるね』って、あとから母さんによく言われましたが。」

B.I.G. JOE

札幌出身のラッパー / プロデューサーにしてMIC JACK PRODUCTIONのリーダー: B.I.G. JOE。“STRIVER'S RAW”、“RAPPAZ ROCK”という北海道HIP HOPシーンにとって重要なグループの中心人物としてその圧倒的なライヴ攻勢でその名を知らしめてゆく。'99年からは自主制作によるシングルカット、超自然音楽中毒集団:MIC JACK PRODUCTIONを結成。以後もそのリーダーとして自ら制作・運営するレーベル:ILL DANCE MUSIC.を母体とし、フルアルバム『SPIRITUAL BULLET』を発表。

NEWS

B.I.G. JOEが獄中での体験を綴った『僕は監獄ラッパー(仮)』が、 今年9月にリットーミュージックから刊行されることが決定しています。

■アーティスト公式HP http://www.triumphrec.com/
■アーティストブログ http://ameblo.jp/b-i-g-joe/

都築響一(つづき・きょういち)
1956年、東京生まれ。現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で編集・執筆活動を続ける。93年、東京のリアルな居住空間を捉えた『TOKYO STYLE』を発表。96年には『ROADSIDE JAPAN』で第23回木村伊兵衛賞を受賞。『賃貸宇宙』『着倒れ方丈記』『バブルの肖像』『現代美術場外乱闘』『天国は水割りの味がする』など著作多数。今回の連載は、街角に隠れた言葉で日本の現在を映し出した『夜露死苦現代詩』(05年から06年にかけて『新潮』に連載)に続く形となる。
都築響一

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