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The Shincho
Monthly
September
2001
 


時の肖像――小説・中上健次(400枚)辻章
アブラクサスの祭(芥川賞受賞第一作)玄侑宗久
[座談会]高橋源一郎・関川夏央・加藤典洋


新潮2001年9月号目次


時の肖像――小説・中上健次          辻 章(一挙四〇〇枚)
(冒頭掲載)

編集者として、友人として中上と過ごした時間……。彼への記憶を、
知的障害をもつ息子とふたり生きる作者自身の半生と重ね合わせて呼び返す。


アブラクサスの祭(芥川賞受賞第一作)     玄侑宗久(一八〇枚)
(冒頭掲載)

こころの暗闇に散乱する自己。祝祭の頂点で一瞬、垣間見た啓示の光……。


天躁                  古井由吉

■短期集中連載第9回
本格小説                        水村美苗

■新潮
森の絵 森の彫刻                    岡谷公二
書評は呼びこみ                     青山南
コモン・ウェルス                    星野智幸

■一篇の詩
我は遷客たり                      竹西寛子

■作家の外側
ガス橋を越えて                     鷺沢萠

明治百三十四年の座談会            高橋源一郎・関川夏央・加藤典洋

あの若く、混沌として、含蓄に満ちた明治文学は、いつ、どこで現代と断絶し、
いかにして蘇るのか。白熱のシュンポシオン。


二○○一年夏の反省            二宮正之
――「異文化」に生きるということ

追悼 江川卓
謎は受け継がれた             沼野充義

■時の魔法瓶9
行乞                          森内俊雄

■本
日野啓三『梯の立つ都市 冥府と永遠の花』……………………川村二郎
大庭みな子『ヤダーシュカ ミーチャ』…………………………増田みず子
松浦寿輝『巴』………………………………………………………野崎歓
桂芳久『誄(しのびごと)』………………………………………辻原登

文芸時評                        中島一夫

■連載
藝文遊記(九)………………………………………………………高橋英夫
東大講義「人間の現在」(四十七)………………………………立花隆
父の肖像(十一)……………………………………………………辻井喬
雲の都(二十)………………………………………………………加賀乙彦

新潮◆FORUM
Special………………………………………新芥川賞作家・玄侑宗久氏の素顔<
Movement ……………………………………NAMの新展開
Journey………………………………………P・キニャール来日

編集長から
第三十四回《新潮新人賞》応募規定
 
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