「深夜特急」とは何か

26歳の沢木耕太郎は、軌道に乗っていたルポライターの仕事をすべて投げ出し、香港へと旅立ち、陸路2万キロをバスでロンドンまで目指す旅を始めた。なぜユーラシアなのか、なぜバスなのか。確かなことは自分でもわからなかった。ただ、地球の大きさをこの足で知覚したかったのだ――。
産経新聞に連載され、1986年5月に新潮社より「第一便」と「第二便」が刊行。1992年に「第三便」が刊行され、完結。日本冒険小説協会大賞ノンフィクション・評論部門大賞、JTB紀行文学大賞を受賞し、1994年には文庫版全6巻が刊行された。バックパッカーのバイブルとして、今も多くの若者を旅へと駆り立て続けている。

シリーズ累計600万部突破

第1巻 香港・マカオ(巻末に山口文憲氏との対談を収録)
第2巻 マレー半島・シンガポール(巻末に高倉健氏との対談を収録)
第3巻 インド・ネパール(巻末に此経啓助氏との対談を収録)
第4巻 シルクロード(巻末に今福龍太氏との対談を収録)
第5巻 トルコ・ギリシャ・地中海(巻末に高田宏氏との対談を収録)
第6巻 南ヨーロッパ・ロンドン(巻末に井上陽水氏との対談を収録)

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旅のすべてを半年かけて朗読する耳の旅
朗読・斎藤工 深夜特急 オン・ザ・ロード

放送 TBSラジオ
読み手 斎藤工
放送時間 2023年4月3日開始 毎週月~金曜日 23:30-23:55
番組メールアドレス st2023@tbs.co.jp

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PROFILE

沢木耕太郎

沢木耕太郎

サワキ・コウタロウ

1947年、東京生れ。横浜国大卒業。『若き実力者たち』でルポライターとしてデビューし、1979年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、1985年『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞を受賞。1986年から刊行が始まった『深夜特急』三部作では、1993年、JTB紀行文学賞を受賞した。ノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表、2000年には初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行。2006年『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2014年『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を、2023年『天路の旅人』で読売文学賞を受賞。ノンフィクション分野の作品の集大成として「沢木耕太郎ノンフィクション」が刊行されている。

沢木耕太郎『旅のつばくろ』