
深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―
649円(税込)
発売日:2020/09/01
読み仮名 | シンヤトッキュウ05トルコギリシャチチュウカイ |
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装幀 | 平野甲賀/カバー装幀、A.M.CASSANDRE:NORMANDIE(1935)(C)by ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 1994/カバー装画 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
ISBN | 978-4-10-123532-5 |
C-CODE | 0126 |
整理番号 | さ-7-55 |
ジャンル | エッセー・随筆、歴史・地理・旅行記 |
定価 | 649円 |
電子書籍 価格 | 649円 |
電子書籍 配信開始日 | 2020/09/01 |
見よ! あれがヨーロッパの灯だ! ついにボスポラス海峡を渡り、欧州に到達。
アンカラで〈私〉は一人のトルコ人女性を訪ね、東京から預かってきたものを渡すことができた。イスタンブールの街角では熊をけしかけられ、ギリシャの田舎町では路上ですれ違った男にパーティーに誘われて……。ふと気がつくと、あまたの出会いと別れを繰り返した旅も、いつのまにか「壮年期」にさしかかり、〈私〉はこの旅をいつ、どのように終えればよいのか、考えるようになっていた――。
目次
第十三章 使者として トルコ
アンカラで“使者”としての役割を果たした私は、イスタンブールに着くと、アジア・ヨーロッパ間を往復するフェリーで「五リラ五十クルシュの優雅な旅」を楽しんだ……
第十四章 客人志願 ギリシャ
何かが違っている――私はトルコからギリシャに入ることで、アジアからヨーロッパへ、イスラムからキリスト教圏へ、茶の国からコーヒーの国へ来てしまっていた……
第十五章 絹と酒 地中海からの手紙
僕は、いま、世界中の宝石を打ち砕いて敷きつめたような、壮麗な海の上にいます。しかし、船の上で僕が感じていたのは、不思議なことに深い喪失感だったのです……
[対談]旅を生き、旅を書く 高田宏 沢木耕太郎
あの旅をめぐるエッセイV
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著者プロフィール
沢木耕太郎
サワキ・コウタロウ
1947年、東京生れ。横浜国大卒業。ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年に『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、1985年に『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞を受賞。1986年から刊行が始まった『深夜特急』三部作では、1993年、JTB紀行文学賞を受賞した。ノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表、2000年には初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行している。2006年に『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2014年に『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞。近年は長編小説『波の音が消えるまで』『春に散る』を刊行。ノンフィクション分野の仕事の集大成として「沢木耕太郎ノンフィクション」が刊行されている。
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