2009年2月14日
君よ知るや南の国(高知市・金高堂本店でのサイン会)

 塩野さんサイン会ツアーも今回(第7回)が最終回。場所は高知市でした。羽田から飛行機で約1時間半。
 この日は、東京も時ならぬ春の陽気に恵まれましたが、「南の国」高知はさらに一段と温度も高く、日中は24度まで上昇。5月中旬の暖かさでした。
 高知龍馬空港に降り立った瞬間に、塩野さんは「イタリアで言えば、サルディニア島に来たようなものね」とつぶやかれました。
 塩野さんが高知に来られたのは今回が初めて。南に広がる太平洋を見て、地中海との共通性を見られたか、すぐに高知が気に入られたご様子。「今回はあわただしい旅だけど、いずれ一週間ぐらいゆっくりと逗留してみたいわね」。

 サイン会場は、高知市の中心街、帯屋町にある「金高堂」の本店。四国を代表する書店です。
 サイン会がスタートしたのは午後3時。大勢の読者に囲まれて、大盛況でした。
 「まさか塩野さんが高知まで来てくださるなんて、思ってもみませんでした」と、感激のあまり泣き出さんばかりの女性読者がいれば、「塩野さんの作品は全部読んでいます」と語る中年男性も。この日はバレンタインデーだったため、チョコレートや花束を塩野さんに贈られる読者も多く、サイン会場全体が甘く、華やかな雰囲気に包まれました。
 サイン会は終始なごやかに進み、終了したのは午後4時45分。集まった読者は、事前の予想を上回る人数、約90名でした。

 この日の夜、塩野さんは、地元の方々と美味しい土佐料理(この季節はカツオが獲れないので、その代わりに出されたのはクエ)に舌鼓を打ちながら、土佐の名酒「酔鯨」を心行くまで満喫されました。
 かくしてサイン会ツアーは無事、すべて終ったのです。