永禄三年。三河の長い夜が明けたとき、ひとりの男児が生まれた――幼き彦左衛門がみた、若かりし天下人の素顔。

 忠義を尊ぶか、信仰に殉じるか。
 最初の難所となった三河一向一揆に、
 家康と大久保一族はどのように立ち向かったのか。


今川義元が桶狭間に斃れ、松平元康(のちの家康)は岡崎城に帰還する。今川の支配を脱した元康の前に立ちふさがったのは、「不入」の特権を持つ寺内町に拠る門徒衆だった。そして、寺内町と岡崎城の中間に館を構える大久保一族は、前線となって門徒衆と戦うことを決意するが――主君と家臣、友と友、父と子にいたるまでが敵対し、信念を懸けて戦った三河一向一揆を描く上巻。


上巻 2008年8月29日発売 価格:1,980円 ISBN:978-4-10-400422-5 

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 最強の敵、信玄との死闘。
 数多の命が散りゆくなか、
 大久保一族の忠義が試される。


“正義”とは何処に宿るのか。今川家が手放した駿遠をめぐり、信玄との戦いが始まる。あくまで義を重んじ、理を通そうとする家康が勝つか。圧倒的な武力と狡猾さをもつ信玄が勝つか――惨敗を喫した三方原から、信長との連合で大勝した長篠の戦い、そして衝撃の本能寺の変まで、壮絶な合戦の場で大久保一族が樹てた武功の数々。


中巻 2008年9月22日発売 価格:1,980円 ISBN:978-4-10-400423-2 

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 報われざる忠義に殉じた男、
 大久保彦左衛門――
 その凜然たる信念を見よ。全三巻堂々の完結!


家康の天下統一は目前となり、大坂城をめぐる最後の戦いを迎える。だが、戦での強さを求められる時代は過去のものとなっていた。あらぬ罪を着せられ改易に追い込まれた大久保一族の哀しみが、闘いに散った兄弟の魂が、彦左衛門の筆に命を吹き込む。家康の興亡とともに生きた彦左衛門が、『三河物語』を記すまでを描く感動の最終巻。


下巻 2008年10月22日発売 価格:1,980円 ISBN:978-4-10-400424-9 

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