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緊急増刷「ぶすう うわのせ たのむ」
営業男 

「2ちゃんモノは売れる売れないの差が激しいからねぇ」との慎重な声から、「ついに出るんですか? 絶対に売れますよ!」という弾んだ声まで……。発売前の書店さん の反応が、こんなにはっきりと分かれた本は初めてです。
 新聞や雑誌に発売記事が掲載され、ネットで話題になったことも大きかったのですが、こつこつと説明を重ねていくうちに、最初は消極的だった書店さんのトーンも徐々に変わっていきました。「まとめサイトを読み始めたら徹夜してしまった。是非売りたい!」「最後には目頭が熱くなりました。ドカンと積ませてください」などなど。
 10月上旬のある朝、ネット書店の営業担当から興奮気味のメールが届きました。
「大変です! 発売前にアマゾンで2位になってます! 『電車男』キタ━━(゜∀゜)━━!!!って感じです!」そしてまた、「ぶすう うわのせ たのむ」という書店担当からの切羽詰まった声が次々と届きました。
 こうして、『電車男』に共感してくださった多くの書店さんの後押しにより、初版の部数が当初の予定よりも大幅に増えて、さらに発売前に重版まで決まってしまうという異例の事態になったのです。
 私自身“営業男”拝命直後に一気読みしましたが、『電車男』の最終報告の場面では、思わず固唾を呑み天を仰ぎました。この劇的な結末、そして感動を、一人でも多くの書店さんや読者のみなさんと分ち合えたらと願っています。