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白洲邸
 一九九八年に八十八歳で世を去った白洲正子の数々の述作は、今も多くの人々に愛読され続けています。能楽論、日本の古典文学や古美術に関するエッセイ、歴史をふまえた日本各地への紀行文等々、白洲正子の文章は平易な語り口で、その本質へまっすぐに向かいます。世代を超えて、美しい日本を求める人々に飽かず読みつがれる文章です。
 今、ここに白洲正子の全仕事を年代順に収め、その足跡をたどることのできる、初の本格的全集を世に送ります。若き日に「韋駄天お正」と渾名され、老年を迎えてみずから「山姥の山めぐり」と称して日本文化に対する好奇の目の輝きを失うことのなかった白洲正子の生涯は、本全集を通して初めてその全貌を浮かべます。
 日本文化理解への最上の先導者の全集を刊行することは、私共の大いなる喜びです。
新潮社
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