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方舟さくら丸

安部公房/著

781円(税込)

発売日:1990/10/29

書誌情報

読み仮名 ハコブネサクラマル
シリーズ名 新潮文庫
装幀 安部公房/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-112122-2
C-CODE 0193
整理番号 あ-4-22
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 781円

地下採石場跡の巨大な洞窟に、核シェルターの設備を造り上げた元カメラマン「モグラ」。[生きのびるための切符]を手に入れた三人の男女とモグラとの奇跡の共同生活が始まった。だが、洞窟に侵入者が現れた時、モグラの計画は崩れ始める。その上、便器に片足を吸い込まれ、身動きがとれなくなってしまったモグラは――。核時代の方舟に乗ることができる者は、誰なのか。現代文学の金字塔。

目次
1 《豚》もしくは《もぐら》がぼくの綽名あだなである
2 いずれもユープケッチャを図案化して、グループの旗にしてもいい
3 サクラに[生きのびるための切符]を持ち逃げされた
4 ぼくの生物学上の父親は[猪突いのとつ]と呼ばれ……
5 便器にしゃがんで、旅をする
6 廃車のドア
7 わなと便器
8 失意の水っぽさは、履きなれたくつのようによくなじむ
9 再び便器について
10 サクラ失踪しっそう尻叩しりたたきの儀式
11 坑道口は一見したところ、壁の角にそそり立つ鋭い裂け目にみえる
12 すねに傷のない者はいない
13 [ほうき隊]のことは新聞の地方版にも掲載された
14 ボウガンを腕にサクラが先に立った
15 オリンピック阻止同盟のメンバーは、胸に豚バッジをつけている
16 ――こちら、モグラ、どうぞ
17 サバイバル・ゲーム
18 そして便器に墜落した
19 空気生物
20 死体は青いビニール・シートに包まれて
21 『豚の死体無料贈呈 腸詰め製造業者殿』
22 影の副官
23 「空が見たい……ある平和な日に、人知れず」
24 脱出
25 透けた街
解説 J・W・カーペンター

著者プロフィール

安部公房

アベ・コウボウ

(1924-1993)東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。

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