
しろがねの葉
880円(税込)
発売日:2025/06/25
- 文庫
- 電子書籍あり
愛する人を何度失っても、わたしは生きる。銀山に生きる少女ウメの生涯を描く直木賞受賞作。
銀(しろがね)の光を見つけた者だけが、この地で生きられる──。父母と生き別れ、稀代の山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、石見(いわみ)銀山の坑道で働き始める。山に穿(うが)たれた深い闇に恐れと憧れを抱きながらも、そこに女の居場所はない。熱く慕う喜兵衛や、競うように育った隼人を羨むウメだったが、勢いを増すシルバーラッシュは男たちの躰(からだ)を蝕(むしば)んでゆく……。生きることの苦悩と官能を描く、直木賞受賞作。
目次
赫然たる山
敷入り
湯の湧く湊
血の道
夜を駆ける
銀掘の病
曙光
解説 北方謙三
書誌情報
読み仮名 | シロガネノハ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 藤本麻野子/カバー装画、新潮社装幀室/装幀 |
雑誌から生まれた本 | 小説新潮から生まれた本 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 416ページ |
ISBN | 978-4-10-120384-3 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ち-8-3 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 880円 |
電子書籍 価格 | 880円 |
電子書籍 配信開始日 | 2025/06/25 |
著者プロフィール
千早茜
チハヤ・アカネ
1979(昭和54)年、北海道生れ。立命館大学卒業。幼少期をザンビアで過ごす。2008(平成20)年、小説すばる新人賞を受賞した『魚神(いおがみ)』でデビュー。2009年、同作にて泉鏡花文学賞、2013年、『あとかた』で島清恋愛文学賞、2021(令和3)年、『透明な夜の香り』で渡辺淳一文学賞、2023年、『しろがねの葉』で直木賞を受賞。他の小説に『男ともだち』『クローゼット』『グリフィスの傷』『雷と走る』など、エッセイに『わるい食べもの』シリーズなどがある。
判型違い(単行本)
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