照柿〔下〕
649円(税込)
発売日:2011/08/30
- 文庫
興奮と衝撃の完結篇。かくて、友の手は血塗られた。俺たちは再会すべきではなかった。
野田達夫を次第に追いつめてゆくのは工場での果てなき労働、そして不眠……。一方、合田雄一郎は佐野美保子を欲するあまり、常軌を逸しはじめた自分に気付く。十八年前に分かれたはずの人生が、なぜ再び交わってしまったのか! 意志もなく踏み出された数歩。生命を失った物体が深夜にごろりと転がった。一睡もできぬほど暑い夏の出来事だった。照柿──それは断末魔の悲鳴の色。
目次
第三章 転変
第四章 燃える雨
第四章 燃える雨
書誌情報
読み仮名 | テリガキ2 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 352ページ |
ISBN | 978-4-10-134722-6 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | た-53-12 |
ジャンル | ミステリー・サスペンス・ハードボイルド、文学賞受賞作家 |
定価 | 649円 |
著者プロフィール
高村薫
タカムラ・カオル
1953(昭和28)年、大阪市生まれ。作家。1990年『黄金を抱いて翔べ』でデビュー。1993年『マークスの山』で直木賞受賞。著書に『晴子情歌』『新リア王』『太陽を曳く馬』『空海』『土の記』等。
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