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【特集】楳図かずおの大いなる芸術

芸術新潮 2022年2月号

(毎月25日発売)

特別定価1,610円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2022/01/25

発売日 2022/01/25
JANコード 4910033050223
定価 特別定価1,610円(税込)
●目 次


【特集】楳図かずおの大いなる芸術

グラフ
これが27年ぶりの新作だ!

ZOKU、続、ゾクゾク!
楳図かずお
インタビュー

聞き手 椹木野衣

アーティストが見たUMEZZアートI
増殖し続ける物語
談 鴻池朋子

グラフ
仕事場探訪!

後世に伝えたい超傑作10選
選・解説 高橋明彦
漂流教室/洗礼/おろち/へび少女/わたしは真悟/神の左手悪魔の右手/14歳/別世界/花びらの幻想/宿り花

年譜
楳図かずおという人生

楳図語録 UMEZZアート創造の秘密

グラフ
楳図劇場 マンガというアート

アーティストが見たUMEZZアートII
美人画の秘密と恐怖の演出
インタビュー 江口寿史

楳図が愛したアート

アングレーム国際漫画祭ポスター(2022)
by 楳図かずお

展覧会案内

  • 特別寄稿
  • 怖い絵
    鈴木光司
  • 楳図かずおという恐怖
    萩尾望都



◆ 第2特集 ◆

日本の布を巡る
須藤玲子とNUNOの冒険

◆ Art News exhibition ◆

見たことある映画の見たことないポスター大集合!

SINCE 1952
アーティゾン美術館の回顧展ではもう一人のイシバシに注目せよ

◆ Art News book ◆

猛毒注意――冒瀆本にして予言の書
みうらじゅん 辛酸なめ子『ヌー道 nude』
文 木下直之

◆ Review ◆

  • クリスチャン・マークレー
  • 今 道子/岡本瑛里/サイトウマコト

◆ Global News ◆

  • London「ビューティフル・ピープル:1960年代のカウンターカルチャーにおけるブティック」展
  • Köln「共有され引き裂かれたピカソ:東西ドイツにおける芸術家と彼のイメージ」展
  • Milano「マジックリアリズム イタリアの様式」展
  • New York/Philadelphia「ジャスパー・ジョーンズ:マインド/ミラー」展



◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

国宝クラス仏をさがせ!〈14〉
宝慶寺石仏

Goods & Shop

時と光の美術館〈58〉
ヴァン クリーフ&アーペル

◇ 連載 ◇

国宝クラス仏をさがせ!
解説篇〈14〉
選・解説 瀨谷貴之

山下裕二の
新・今月の隠し球〈2〉
大西茅布(下)

大人のための印象派講座〈8〉
女性画家として生きることII
男性画家との複雑な関係
文 三浦 篤

海外アートStudy最前線〈72〉
文 前橋重二

定形外郵便〈91〉
文 堀江敏幸

画家・中園孔二を追って。〈5〉
まるでサナギのように
取材・文 村岡俊也

千住博の往復書簡〈43〉
宛先 安藤忠雄 様

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈87〉

◇ PICK UP ◇

movie 野崎 歓
book 諏訪 敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈20〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

今年はじめたいアート2022
武蔵野美術大学造形学部
通信教育課程

ART CAFÉ
Gallery's Plaza

最新号PICK UP

ウン十年変わらぬサービス精神

芸術新潮 2022年2月号【特集】楳図かずおの大いなる芸術
新作は全101点の連作絵画。その制作の現場を楳図さんが再現してくれた。
撮影:広瀬達郎(本誌)

楳図かずおさんには、学生時代にお目にかかったことがありました。学園祭に来ていただき、ライヴパフォーマンスを披露してもらったのです。サークルの仲間の中で楽器のできる者たちが即席のバンドを組み、もちろんヴォーカルが楳図さん。ライヴはたいへんな盛り上がりとなりました。

ライヴが終わると、楳図さんはサークルのメンバー全員のためにサイン色紙を描いてくれました。20枚くらいはあったと思いますが、1枚1枚丁寧に絵を描き入れて(だいたいみんな「まことちゃん」だったはず。私の分も)、たっぷり1時間はかかったと記憶しています。作品の内容やご自身の服装は破天荒ですが、実際にはとても律儀でサービス精神旺盛な方だったのです。

それからウン十年が経ち、「芸術新潮」で楳図さんの特集を組むことになりました。律儀さは変わっていませんでした。

インタビューや撮影をお願いする際には、こちらからのリクエストを文書にまとめて事前にお渡しします。それを読んだ楳図さんは、どう撮られるのが良いかを考えて、きっちりと準備を整えてくれます。たとえば、美術批評家・椹木野衣さんによるインタビューを受ける際には、いわゆる「グワシハンド」を用意して、絵作りはばっちり(本誌2月号の18~19頁をご覧ください)。撮影はアッという間に終わりました。上の写真は、新作の連作絵画《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》を描いているときの様子を再現していただいたものです。お惣菜の容器のフタがパレットにちょうど良かったそうです。

考えてみれば、楳図作品はどれもサービス精神に満ちあふれています。緊張感のある場面が続き、衝撃の展開に驚かされ、次が気になってついついページをめくるのが速くなっていってしまう。物語の最後まできっちりと、読者を飽きさせない工夫が凝らされています。

新作の《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》も、まさにそういう作品です。85歳となった楳図さんが描いたもので、27年ぶりの新作である、と考えると、ただただ驚異!としか言いようがありません。

そんな楳図さんの新作から過去の名作まで、80ページに及ぶ特集を組みました。UMEZZアートの深淵をぜひ覗いてみてください。

この号の誌面

編集長から

楳図かずお 27年ぶりの新作に瞠目

 近年、楳図かずおの世界的な評価が進んでいる。二〇一八年にはアングレーム国際漫画祭で「わたしは真悟」が遺産賞を受賞。フランスではすでに同作に加え、『へび女』『おろち』『漂流教室』などが翻訳刊行され、他の国々でも出版が始まっているという。そして日本では――そう、間もなく、「楳図かずお大美術展」がスタートするのです。
 楳図の原画展はこれまでにも何度か行われているが、今展は画期的。なにしろ新作が展示されるというのだから。一九九五年に完結した「14歳」以来の新作は百一点からなる連作絵画で、いわゆるマンガでこそないものの、《ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》というタイトルの通り、あの極限的純愛物語が新たな展開を見せる。本誌二月号では、新作の誕生までの日々を椹木野衣によるロングインタビューで追うと共に、思想の点でも絵作りの点でも驚くべきオリジナリティに貫かれた往年の傑作群の表現世界にも改めて分け入った。

芸術新潮編集長 高山れおな

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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。