高校生の時初めて読みました。食べる事は生きる事。好きな人のために食事を作り続けるのは楽しくもあり辛くもある・「キッチン」小説の中にある「性欲と食欲は一致する」という文を読んで決めた事。結婚するなら、一緒にご飯を食べて楽しい方が良いな～と思いました。そして、今の旦那さんとの結婚を決めました。

ハッピー☆わん

母からの勧めで読んだ『キッチン』。
心に穴が空いてしまったような時にこの本を読みます。
キッチンを読むことは私にとって心のクリーニングです。
優しく、強い、そんな人間にしてくれる気がします。
キッチンの世界に惹き込まれて以来私は読書の魅力に取り憑かれてしまいました。
素敵な趣味に出会わせてくれたきっかけの本です。
「生きる」を教えてくれたばななさん、ありがとう。

ゆぴ

吉本ばななさんの本に初めて触れたのは、中学校の図書館でした。
作品集の中に収録されていた「キッチン」は、思春期で不安定になっていた私の心にすぅっと入ってきて、心の中からじんわりあっためてくれたことを覚えています。
あれから何冊も吉本ばななさんの作品を拝読しましたが、1番好きな作品です。

ちか

当時中学生だった私は、「キッチン」をちょっと意地悪だった友人に勧められて読んだ。
あっという間に読んだので、夢中にはなって読んだとは思う。
ただちょっと意地悪だった友人が「キッチン」が好きすぎてて、その友人のことを忘れたかったのか、私はとしては「キッチン」の内容を覚えていないというのが正直な感想です。

coc

高校の現代文の教科書にとても気に入った小説があって、作者紹介欄を読んで、他の作品も読んでみたいと思った。タイトルに惹かれ、書き出しで引き込まれ、一気に読み終えた。ずっと手放せない一冊になると直感した。卒業し、大学生になった。その間、何度も読み返して、文庫本は少し日焼けしてくたびれたけど、私の手によく馴染んだ。社会人になって3年目、父が急死した。ひとりっ子の私に物語上の天涯孤独が急に現実味を帯びて迫る。今思えば、この作品に惹かれた理由は正にその部分にあったのだと思う。みかげや雄一は単なる登場人物ではなく、私自身でもあった。久しぶりに読んでみると、何度も読んだはずなのに涙が溢れた。キッチンは、どん底から何度でもカムバックする生きる強さを与えてくれる私にとっての人生の教科書だ。

のぶ

私は大学1年生の時に友人の人間性を垣間見ました。
友人と10人程度で集まって軽いパーティをしていた時のことでした。私は洗い物中に手を切ってしまったのです。しかも、こびりついた汚れを落としていたので力を強めに加えていたことが不運でした。右手の人差し指の爪の付け根をかなり深めにザクッとやってしまったのです。
血が止まらずフラッときてしまった私を支えてくれた男友達1人と的確に処置の指示をして絆創膏などを用意してくれた女友達1人のおかげで視界が一瞬白くなったものの意識を完全に失うという事態はなんとか避けられました。しかし、他のメンバーは立ち上がりもせずチラッと視線を向けるだけでパーティを楽しみ続けていたのです。
別にそのことを恨んでいるというわけではなくいまでも彼らとは仲良くしていますが、助けてくれた2人とはこれからも一生大切な友人として付き合っていきたいと今でも思い続けています。

TK

私がキッチンに出会ったのは高校生でした。
うちも祖母が料理をしてくれて育ててくれて、祖母と台所はセットのようなものでした。
社会人になってからは心がやさぐれた時に再読していています。読む度にえり子さんの生きる力強さに惹かれ、観葉植物に水をやる姿に丁寧に丁寧に生活をしなければと心をリセットできる大切な本です。

桜貝

「キッチン」と初めて出会ったのは高校の図書館でした。
それから10年経ち、この10年の間にわたしは大切な友人を亡くしました。
「キッチン」に出会った当時はわたしの隣に居た友人です。
初めてこの本に出会ってから10年程経って、再びこの本に出会ったとき、暴力にも似た鋭さで孤独と喪失が突き刺さりました。
高校生の時には知らなかった、本当の喪失を知ってしまったからです。
喪ったものは戻らないし、決して悲しさは無くならない。
きっとこれからも孤独と喪失は増すばかりでしょう。
それでも、心の形や感性が変わっても「キッチン」は今も昔もこれからもわたしの心に寄り添い続けてくれるのだと思います。

ななつ星

『キッチン』はもう手元にはないんだ。元カレが持って行ってしまったから。付き合っていたとき、彼の1番好きな物理学の文庫本を貸してくれたから、私は1番好きな『キッチン』を貸してあげた。私が1番大切にしている感性が伝わるといいな、と思って。彼の感想は、もう忘れてしまったけど、私が『キッチン』から受けた印象とはだいぶ違っていたと思う。男の子なんだなと思ったし、ちょっと寂しかった。大好きだったから。別れでからも、彼は本を返すことを口実に会おうって言ってくれたけど、私はもう一冊買った。彼にとっての『キッチン』、私にとっての『キッチン』。『キッチン』の1番好きなところは、誰が持っても、その人の持ち物としてすぐに馴染むところです。ありがとう、淡い思い出を！

とね

「キッチン」と出会ったのは七年前の大学四年生のときだった。
教科書のテキストの一部しか抜粋していなかったため、最後まで読めなかった!
最後一体どうなったかと知りたくて、２０１４年日本に来て、すぐ中古本屋さんに行って探してみた。寮に戻ってすぐ読み始めた。
その後、何回も読み直してた。読むたびに、自分の気持ち変わるのだ。
今また日本に戻ってきたが、本屋で発刊三十周年の「キッチン」は不思議に再び目に入った。
偶然か運命か、今回の読み次第だ。😀

日本語クソヘタな中国人