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【特集】第24回女による女のためのR-18文学賞 決定発表

小説新潮 2025年5月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2025/04/22

発売日 2025/04/22
JANコード 4910047010558
定価 1,000円(税込)
■目次
【特集】第24回 女による女のためのR-18文学賞 決定発表
○受賞作発表
○受賞の言葉

○選評 窪 美澄/東村アキコ/柚木麻子/友近

○大賞・友近賞
◆斉藤時々/笑顔は業務に含みません
――会社の人気者・岩橋さんがパワハラに。彼を救うべく女性社員達は一致団結し驚きの戦略を取る!

【歴代受賞者競作】
◆小林早代子/よう言わんわ〈新連載〉
――SNS上の君と、目の前の君、どっちが本物? 痛々しくて瑞々しい、令和の青春物語、開幕

◆梅田寿美子/ポメ神
――容赦なく人を噛むことのできる彼女が飼っているのは

◆仲谷実織/小屋のなか
――教室と食卓。小学四年生のムツはいつも息を潜めている

◆広瀬りんご/やわらかい受験
――息子を支援校に? 戸惑いつつ明美はあちこち足を運び

◆神 敦子/君に不実を許してほしい
――毎月五万円。不倫相手の小城さんがわたしにくれるお金

◆宮島未奈/ぼきののか
――「こんののは~」YouTubeのお散歩配信で思わぬ出会いが
【小特集】「女性作家」の現在地

◆寺地はるな/春になったら
――人より身体が弱い渚。ひとり暮らしをすることになり……

◆藍銅ツバメ/狐のテーブルターニング
――高貴な者らが心霊現象を語る集い。お嬢様もその一人で

◆南 杏子/恋する猫たち
――施設で暮らす厳格な母に、幾度も呼び出される理由は……

【『#真相をお話しします』映画化記念エッセイ】
◆結城真一郎/剥き出しの骨格に血を注げ
――夢の映像化。その時、作家は何を畏れ、歓喜したのか。超話題作の裏側を赤裸々に明かす
【連載第二回】
◆宮城谷昌光/掌中小説 張飛の天
――劉備を支えた男が胸に描いた「徳」のありかたとは――
【「しゃばけ」シリーズ】
◆畠中 恵/みっかだけ
――河童の秘薬で若だんなが何者かに化けてしまったって!?
【バラエティコラム】
〈そのとき(わたしの)歴史が動いた〉遠坂八重
〈わたしの相棒〉洛田二十日
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆彬子女王×池辺 葵/赤と青のガウン
◆ガク(真空ジェシカ)/饅頭以外ぜんぶこわい
◆くどうれいん/くどうのいどう
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆酒井順子/ヒノエウマってどんな馬?
◆東村アキコ/おんな追分
◆群ようこ/じじばばは生きている
◆山脇りこ/ソロソロ、ひとり 私のためのひとりじかん
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈ホラー・ミステリ〉村上貴史
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
◆朝井まかて/少女時代
◆あさのあつこ/シクヌノ
◆伊吹有喜/あかりの島 最終回
◆恩田 陸/追憶の五重奏
◆今野 敏/分水 隠蔽捜査11
◆白尾 悠/羽根は、青
◆長浦 京/ソリスタ 最終回
◆結城真一郎/ある夏の日のABC
第三十八回「山本周五郎賞」候補作発表
「日本ファンタジーノベル大賞2026」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

一〇八九作の頂点は「パーフェクトな小説」

 第二四回「女による女のためのR-18文学賞」。史上最多、一〇八九作の頂点に輝いたのは斉藤時々さんの「笑顔は業務に含みません」でした。職場で隣の席の〈限りなく善良なおばさんに近い〉同僚男性。彼のピンチに女性社員たちはどう立ち向かうのか? 「直すところが見当たらない」「パーフェクトな小説」と絶賛され、タレント友近さんが選ぶ友近賞とのW受賞となりました。歴代受賞者競作には、昨年『たぶん私たち一生最強』でスマッシュヒットを飛ばした小林早代子さんの新連載「よう言わんわ」が登場。そして累計一〇〇万部を突破した宮島未奈さんの〈成瀬〉シリーズ最新作では、学生YouTuberの生配信にそうと知らない成瀬が現れ、波乱を巻き起こします。
 Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんとtimeleszの菊池風磨さんがW主演を務める映画「#真相をお話しします」。原作者ならではの不安とそれ以上の歓びを吐露した結城真一郎さんのエッセイ、ファンならずとも必読です。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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