ホーム > 雑誌 > 雑誌詳細:小説新潮 > 雑誌詳細:小説新潮 2025年9月号

【特集】涙のあと
小池真理子/島本理生/一穂ミチ/小田雅久仁/南 杏子/石田夏穂/広瀬りんご/篠田節子

小説新潮 2025年9月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2025/08/22

発売日 2025/08/22
JANコード 4910047010954
定価 1,000円(税込)
■目次
【特集】涙のあと

◆小池真理子/ソリチュード〈新連載〉
――心臓の拍動、眠る老猫、鳴り響く遠雷。幾多の記憶と本能とが反応し紡がれる、散文小説

◆島本理生/波が引いた後のこと
――新生活に届いた訃報。私は彼女のシルバーリングを手に

◆一穂ミチ/すげえ泣くじゃん
――インターホンを鳴らしたのは母親を捜しにきた甥のはじめ

◆小田雅久仁/ココ
――“奴隷”の俺は今日も壺に潜り込む。彼女に会いたくて

◆南 杏子/ビターな冒険
――「まだ」が「もう」に変わるまで。俺の闘病のバディは

◆石田夏穂/したたかなヒロイン
――職場で大泣きするサオリちゃん。慰め役を任されたものの

◆広瀬りんご/あのこの宝物
――自閉症の弟と生きてきた五十余年。訪れた穏やかな日々に

◆篠田節子/終の棲家〈前編〉
――夫は死んだ。子供にも頼らない。私は呟く、一人上等

〈特別インタビュー〉
◆織田信成/キス・アンド・クライは祈る場所
――泣きに泣いたスケート人生――織田さんが語る二度の現役時代とアイスショーの裏側
【「ヒノエウマってどんな馬?」連載完結記念鼎談】
◆鈴木保奈美×吉川 徹×酒井順子/ヒノエウマな私たち
――同級生の3人が紐解くのは、1966年に未曾有の出生数減少を引き起こしたあの現象!
【特別エッセイ】
◆内藤麻里子/エンタメ文学賞には時代の風が吹く
――最近、文学賞候補作の傾向が変わってきたと感じる筆者。その「傾向と対策」、つぶさに読み解きます
【バラエティコラム】
〈あのとき聴いた音楽〉灰谷 魚
〈もういちど会いたい〉大庭 繭
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆彬子女王×池辺 葵/赤と青のガウン
◆ガク(真空ジェシカ)/饅頭以外ぜんぶこわい
◆こうの史代/かぐやサン
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆酒井順子/ヒノエウマってどんな馬? 最終回
◆東村アキコ/おんな追分
◆群ようこ/じじばばは生きている
◆山脇りこ/ソロソロ、ひとり 私のためのひとりじかん
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈ホラー・ミステリ〉村上貴史
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
◆朝井まかて/少女時代 最終回
◆あさのあつこ/シクヌノ
◆奥田英朗/府中某重大事件
◆恩田 陸/追憶の五重奏
◆小林早代子/よう言わんわ
◆今野 敏/分水 隠蔽捜査11 最終回
◆白尾 悠/羽根は、青 最終回
◆早見和真/ハンセイ
◆宮城谷昌光/掌中小説 武勇と学問
◆結城真一郎/ある夏の日のABC 最終回
第十三回「新潮ミステリー大賞」募集要項
編集後記
次号予告

この号の誌面

編集長から

昭和にあって令和にないヒノエウマ騒動

 酒井順子さんの連載「ヒノエウマってどんな馬?」が今号で堂々完結。一九六六年、筆者と同じ丙午ひのえうま生まれの二人――女優の鈴木保奈美さん、社会学者の吉川きっかわ徹さんが鼎談で登場します。「(丙午は)面白いアイテムだなという感覚」と語る鈴木さん、でもこの年に生まれた赤ちゃんは前の年より四六万人、次の年より五七万人も少ないのです。その理由は「丙午の年に生まれた女は夫を食い殺す」などの迷信と偏見から。吉川さんは大正時代の出来事を例に挙げ「女性の社会進出を阻むために丙午が利用された」と指摘します。そんな丙午差別も、令和の世ではようやく絶滅寸前に。今も存在する多くの偏見や差別が、近い将来同じように消え去ることを心から願います。
 失恋、死、喜び。いろんなシーンで人は涙を流します。「涙のあと」特集、小池真理子さんによる新連載は孤独をめぐる「散文小説」。涙といえばこの方、織田信成さんのインタビューはスケオタならずとも必読です。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

小説新潮

全国の書店、または以下のネット書店よりご購入ください。

※書店によっては、在庫の無い場合や取扱いの無い場合があります。あらかじめご了承ください。
※詳しい購入方法は、各ネット書店のサイトにてご確認ください。

  • amazon
  • 楽天ブックス
  • 7net
  • e-hon
  • kinokuniya