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【特集】わたしじゃないあなたと
千早 茜/木原音瀬/須藤古都離/青波 杏/砂村かいり/関かおる/小田雅久仁

小説新潮 2026年3月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2026/02/20

発売日 2026/02/20
JANコード 4912047010361
定価 1,000円(税込)
■目次
【特集】わたしじゃないあなたと

◆千早 茜/その色は
──僕はボリス。麦が視力の弱い僕につけてくれた名前だ

◆木原音瀬/量産
──偶然手に入れた一体の人形。最初は見ているだけだったが

◆須藤古都離/タヌキと暮らせば
──日常は化かされている。泥船を降り真実の尻尾を掴め

◆青波 杏/わたしだけの物語をさがして
──本当の自分を知って欲しい、でも──。躊躇う理由は

◆砂村かいり/深海魚の交わり
──合コンで目が合ったイケメンの彼。私は小さな賭けに出る

◆関かおる/夜空の黒なら
──穂高を悲しませたくないのに、原因はほかでもない俺だ

◆小田雅久仁/蝋燭と魔女
──朱色の蝋燭、その一本が女の燻んだ人生を一変させる!

〈『木挽町のあだ討ち』映画化記念エッセイ〉
◆永井紗耶子/木挽町へタイムスリップ
──かつては「悪所」と呼ばれた場所。撮影現場で往時に思いを馳せれば
【特選読み切り】
◆相川英輔/G.A.M.E.
──大人から自由を取り戻せ。俺たちの“冒険”がはじまる

◆上條一輝/つぎはぎの土地の上でも
──念願のマイホームだったはずが……夫婦を悩ませる怪異とは
【シリーズ「しゃばけ」】
◆畠中 恵/おにがわらう
──江戸に鬼が現れた! 若だんな達は必死の攻防を繰り広げる
【バラエティコラム】
〈もういちど会いたい〉平石さなぎ
〈うれしい買い物〉友田とん
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆彬子女王×池辺 葵/赤と青のガウン
◆こうの史代/かぐやサン
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆東村アキコ/おんな追分 最終回
◆平松洋子/昆布と大阪
◆群ようこ/じじばばは生きている
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
◆本の森──新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈ホラー・ミステリ〉村上貴史
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
◆あさのあつこ/シクヌノ 最終回
◆奥田英朗/府中某重大事件
◆恩田 陸/追憶の五重奏
◆垣谷美雨/酷暑避難民たちの方舟
◆君嶋彼方/不詳の息子 最終回
◆小池真理子/ソリチュード
◆原田マハ/晴れの日の木馬たち
◆宮城谷昌光/掌中小説 母の教え
「日本ファンタジーノベル大賞2027」募集要項
第十三回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

心の「境界」を越えるために

 昨年後半から、人と人の心を隔てる壁について考える機会が増えました。特集は「わたしじゃないあなたと」。自分には理解しえない遠いお話だと思っていても、実際はそうでもないことも多いもの。千早茜さんや小田雅久仁さんらによる七つの作品をめくっていけば、分断を越えて誰かと繋がるための鍵が見つかるかもしれません。
 同特集には永井紗耶子さんによるエッセイも。この二月に公開の映画「木挽町のあだ討ち」の現場にエキストラとして参加し、渡辺謙さんとの邂逅に大興奮しつつも、「悪所」と呼ばれた江戸時代の芝居小屋に思いを馳せます。
 東村アキコさんの「おんな追分」が今号で堂々完結。人生に時々現れる岐路──本人も気づかず見過ごしてしまう「あの時こうしていれば……!」的な分岐点を鋭く指摘し、愛読者多数(熱い感想多し)の連載でした。最終回は著者ご自身の近況から始まり、まさかと思うような驚きの結論があらわに!

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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