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【唯川 恵『途方もなく霧は流れる』刊行記念対談】馳 星周×唯川 恵/下山に人生を重ねて

波 2012年3月号

(毎月27日発売)

105円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2012/02/28

発売日 2012/02/28
JANコード 4910068230324
価格 105円(税込)

【唯川 恵『途方もなく霧は流れる』刊行記念対談】
馳 星周×唯川 恵/下山に人生を重ねて

津村記久子『とにかくうちに帰ります』
西 加奈子/それくらい、おもろいのだ。

いしいしんじ『ある一日』
栗田有起/ある一日の創世記

平松洋子『なつかしいひと』
山田太一/現実を現実から救い出す

【窪 美澄『晴天の迷いクジラ』刊行記念対談】
雨宮まみ×窪 美澄/ちょっとしたことで人は変わる

ディミトリ・フェルフルスト『残念な日々』(新潮クレスト・ブックス)
豊崎由美/奇天烈でナイーブ

小路幸也『荻窪 シェアハウス小助川』
藤田香織/おひとり様も垂涎!? 最強シェアハウス物語!

[彩瀬まる『暗い夜、星を数えて』刊行記念特集]
石井光太/町だけでなく、人間の心までをも悪夢へと変えた日
【インタビュー】彩瀬まる/携帯電話で遺書を書く

【和合亮一『ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言―』刊行記念インタビュー】
和合亮一/不条理を不条理のままに残してはいけない。

久里洋二『ボクのつぶやき自伝―@yojikuri―』
久里洋二/ボクの本の中身、漫画で紹介します

【御手洗瑞子『ブータン、これでいいのだ』刊行記念対談】
糸井重里×御手洗瑞子/「幸せのものさし」は誰がつくる?

佐木隆三『わたしが出会った殺人者たち』
高山文彦/佐木隆三クロニクル

松葉一清『「帝都復興史」を読む』(新潮選書)
藤森照信/人々も政治家も政党も元気だった

板谷敏彦『日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―』(新潮選書)
保阪正康/日露戦争を見つめる多様さの必要性

矢部 武『ひとりで死んでも孤独じゃない―「自立死」先進国アメリカ―』(新潮新書)
矢部 武/「孤独死」から「自立死」へ

庄司 薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』(新潮文庫)
重松 清/薫くんが、新潮文庫にやって来た。

コラム
写真家が見た3・11
三橋曉の海外エンタ三つ巴

連載
【新連載】桜木紫乃/モノトーン 第1回
【新連載】三山 喬/トスキナの唄 流浪のキネマ屋・古海卓二伝 第1回
【短期集中連載エッセイ】海堂 尊/キューバ・ラブワゴン 第2話
斎藤明美/高峰秀子の言葉 第8回
津村節子/時のなごり 第6回
蓮池 薫/拉致と決断 第23回
中村うさぎ×池谷裕二/オトナのための脳科学 第6回
永田和宏/河野裕子と私 歌と闘病の十年 第10回
椎名 誠/ぼくがいま、死について思うこと 第7回
瀧井朝世/サイン、コサイン、偏愛レビュー 第24回
高橋秀実/とかなんとか言語学 第3回

編集室だより 新潮社の新刊案内 編集長から

編集長から

◇今月の表紙の筆蹟は唯川恵氏。軽井沢に居を構える唯川氏の新作『途方もなく霧は流れる』は、航空会社をリストラされ恋人も失った四九歳の男が、東京から亡父が遺した別荘に移住して新たな人生を発見していく長篇小説ですが、その舞台も軽井沢です。霧氷で木々が白く輝く晩秋から、零下二〇度にもなる厳冬、花の芳香に包まれる春、そして「季節自体が生き急ぐように過ぎてゆく」夏……小説の中で、軽井沢の四季の移ろいが美しく描き出されていきます。表紙に使った写真は新緑の頃の風景で、撮影者は軽井沢の自然を長年にわたって撮り続けている長野県在住のカメラマン・宮下常雄氏です。
◇小社では昨年一二月から、ドナルド・キーン氏の七〇年に及ぶ日本文学研究の成果を集大成した『ドナルド・キーン著作集』(全一五巻)の刊行を開始しました。第一巻『日本の文学』が好評発売中で、第二巻『百代の過客』は二月二九日発売です。そのキーン氏の講演、対談を中心にしたイベント「愛する日本へのメッセージ」が三月二〇日(火・祝)午後二時から、東京・中央区日本橋のYUITO(ユイト)6Fで行われます。対談相手は国文学者で早稲田大学名誉教授の鳥越文蔵氏。入場料は二〇〇〇円で、事前予約制ですので、参加ご希望の方は新日屋(電話=03-5652-5403、平日一〇時~一七時)までお問い合わせをお願いします。
◇以前この欄で高峰秀子さんの著書や関連本が静かなブームになっていることをお伝えして、先月号の表紙には高峰さんとご夫君の松山善三さんのお写真を掲載しましたが、「高峰秀子さんを偲ぶ会」が高峰さんの誕生日の三月二七日(火)に東宝スタジオ(東京都世田谷区成城一-四-一)で行われます。一四時半開場、一五時開式で、一般の参列者のために、スタジオの入口に祭壇を設けてご記帳を受け付ける予定になっています。ファンの皆さまも、ぜひご参列ください。

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

波とは?

1967(昭和42)年1月、わずか24頁、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後といった時代でした。この後、1969年に隔月刊に、1972年3月号からは、毎月刊行の月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしました。

 創刊号の目次を見てみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行した北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイ。続く「最近の一冊」では、小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイ。続いて「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 以来41年、2007(平成19)年6月号で通巻450号を迎えました。読書情報誌としての重要な役割の情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。小川国夫『青銅時代』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、遠藤周作『イエスの生涯』(「聖書物語」を改題)、小林信彦『ちはやふる奥の細道』『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』などなど。

 2007年1月号からはレイアウトもリニューアル、頁数も増え128頁となりました。これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みで、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。