◆新潮◆
移り目と変り目　　　　　　黒井千次
宗教の現場と、言葉　　　　玄侑宗久
嚢（ふくろ）の中　　　　　車谷長吉

[特別随想] 論語を読む　　　　　　　　　　　　　阿川弘之 草紅葉の墓　　　　　　　　　　　　　田辺聖子 腑に落ちるの記　　　　　　　　　　　宮城谷昌光

[一篇の詩]
伊東静雄「野の夜」　　　　庄野潤三

[作家の外側]
今様四条河原　　　　　　　富岡多惠子

特別企画　《２００１年女流歌会始》 またたき　　　　　　　　　　　　　　斎藤　史 花の寺　　　　　　　　　　　　　　　富小路禎子 青人草　　　　　　　　　　　　　　　山中智恵子 猫つれて　　　　　　　　　　　　　　馬場あき子 凍天　　　　　　　　　　　　　　　　道浦母都子 時差　　　　　　　　　　　　　　　　俵　万智 ひかりの繭　　　　　　　　　　　　　阿木津　英 人間と虹　　　　　　　　　　　　　　水原紫苑 アジアの杖　　　　　　　　　　　　　佐伯裕子 優に諍へ　　　　　　　　　　　　　　紀野　恵

続「三島由紀夫」とはなにものだったのか　　　　橋本治

文学と歴史と文体と
島田雅彦『彗星の住人』を読む　　　　　　　養老孟司

◆時の魔法瓶２
迂回する捷径　　　　　　　　　　　　　　　森内俊雄

富小路禎子　　第十段――死人花　　　　　　高橋順子

[本]
大江健三郎『取り替え子（チエンジリング）』　　小林康夫
宮尾登美子『仁淀川』　　　　　　　　　　　　　梅原稜子
丸山健二『逃げ歌』　　　　　　　　　　　　　　鈴村和成
車谷長吉『白痴群』　　　　　　　　　　　　　　出久根達郎

文芸時評　　　　　　　　　　　　　　　　　　　野谷文昭

［連載］
藝文遊記　二　　　　　　　　　　　　　　　　　高橋英夫
場　所　――第１３回　目白台アパート　　　　　瀬戸内寂聴
東大講義「人間の現在」（四十一）　　　　　　　立花隆
父の肖像（四）　　　　　　　　　　　　　　　　辻井喬
雲の都（十三）　　　　　　　　　　　　　　　　加賀乙彦
天の夜曲（十七）　　　　　　　　　　　　　　　宮本輝

新潮◆ＦＯＲＵＭ
Party　　　　　　　　　　立松和平氏、作家生活三十周年記念祝賀会
Revenge　　　　　　　　　「忠臣蔵」討ち入りの夜の橋本治氏
Memorandam　　　　　　　　古橋悌二を弔う
Little Magazine　　　　　早稲田文学のリニューアル
Figure　　　　　　　　　　ゴダールの孤独
Anti‐Roman　　　　　　　尾関忠雄文学全集、刊行開始