■新潮
吉行さんと「物自体」　　　　　　　　　　　　　　　　　　長部日出雄
風のなかの蝶の重力　　　　　　　　　　　　　　　　　　　藤沢周
鴎外と脚気　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　坂内正

■一篇の詩
悲歌のシンフォニー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小川洋子

■作家の外側
六十のお絵描き　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高橋睦郎

緊急特集　文学と表現の自由２００１ ◆基調エッセイ 表現の自由に関する断章　　　　　　　　　　筒井康隆 テロが起きても知らないぞ　　　　　　　　　野坂昭如 自由と差別　　　　　　　　　　　　　　　　加賀乙彦 神さまに向って　　　　　　　　　　　　　　車谷長吉 屠殺は、屠殺である　　　　　　　　　　　　佐川光晴 個人情報保護法案の「表現観」　　　　　　　吉岡忍 ――「あらゆる文章はビジネス文書である」!? 「石に泳ぐ魚」裁判経過報告　　　　　　　　「新潮」編集部 ◆アンケート 安岡章太郎　梅原猛　三浦朱門　古山高麗雄　中薗英助　辻井喬 高井有一　黒井千次　李恢成　村上龍　立松和平　加藤典洋 佐野眞一　村田喜代子　島田雅彦　小林恭二　佐伯一麦　福田和也

■時の魔法瓶８
結実期　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森内俊雄

■２００１年文学の旅
長篇作家への飛躍　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柴田元幸

■本
高橋源一郎『日本文学盛衰史』　　　　　　　　　　　　　　川本三郎
久世光彦『蕭々館日録』　　　　　　　　　　　　　　　　　川上弘美
堀江敏幸『いつか王子駅で』　　　　　　　　　　　　　　　小池昌代
ボリス・アクーニン『堕ちた天使―アザゼル』　　　　　　　和田忠彦

文芸時評　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　芳川泰久

■連載
イデオロギーズ（二）　テクノロジー（下）　　　　　　　　福田和也
藝文遊記　八　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高橋英夫
東大講義「人間の現在」（四十六）　　　　　　　　　　　　立花隆
父の肖像（十）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　辻井喬
雲の都（十九）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　加賀乙彦
天の夜曲（二十二）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宮本輝