新潮新書

人は何のために学ぶのか

デジタル教育やリスキリング、読解力低下に教員不足など、「学び」をめぐる話題は日々事欠きません。生産性と効率を求められる一方で、人口減少と人手不足が深まるなか、即戦力いわばすぐに使えるコマとしての労働力を求める声も高まる一方です。
10月新刊『学びの本質』(山田肖子・著)では、比較教育学を専門とする著者が、四半世紀に及ぶアフリカ諸国でのフィールドワークの日々を振り返りながら、教育というシステム、学校という場について考察を深めていきます。学びと教育とは本来、人間にとって何のためにあるのか、実践的な知識を身につけて経済的に豊かになるためか、人間として生きる力をつけるためか、AI時代の到来を見据えた渾身の論考です。
『吉原遊廓―遊女と客の人間模様―』(高木まどか・著)は、気鋭の近世史研究者が「遊女評判記」をはじめ史料をひもとき、最盛期の日常を丹念に描き出します。遊女とさまざまな客との関係、過酷な暮らしの中のささやかな話、ときには廓内での出産や心中事件も......華やかな江戸文化の発信地として、苛酷な性買売の場としても語られてきた吉原の実像に迫ります。
『年1時間で億になる投資の正解』(ニコラ・ベルベ・著、土方奈美・訳)は、大手紙記者/金融ジャーナリストで個人投資家による、理論と実践、さまざまな著名投資家への取材をもとにしたベストセラー。物語としてたのしめるだけでなく、投資に関心のある読者には"刺さる"アドバイスが満載です。これから始める若い人や老後に備えたい人、株価の乱高下に一喜一憂したくない人など、初級者から中級者までシンプルにしてベストな"投資の正解"とは。
『「それってあなたの感想ですよね」―論破の功罪―』(物江潤・著)は、『ネトウヨとパヨク』『空気が支配する国』『デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―』など、現代社会の危うさを鋭く分析してきた著者の最新作。従来の規範を否定し、過度なエビデンス主義を煽る「ひろゆき氏的な思想」が若者の間で広がるなか、SNSでの誹謗中傷や過激YouTuberなど社会問題にもつながるこうした考えの危うさにつよく警鐘を鳴らします。ニーチェが予言した「末人」社会の到来とは、三島由紀夫がついに選び得なかった「感想」の力とは――瞠目の現代批評です。
10月新刊『学びの本質』(山田肖子・著)では、比較教育学を専門とする著者が、四半世紀に及ぶアフリカ諸国でのフィールドワークの日々を振り返りながら、教育というシステム、学校という場について考察を深めていきます。学びと教育とは本来、人間にとって何のためにあるのか、実践的な知識を身につけて経済的に豊かになるためか、人間として生きる力をつけるためか、AI時代の到来を見据えた渾身の論考です。
『吉原遊廓―遊女と客の人間模様―』(高木まどか・著)は、気鋭の近世史研究者が「遊女評判記」をはじめ史料をひもとき、最盛期の日常を丹念に描き出します。遊女とさまざまな客との関係、過酷な暮らしの中のささやかな話、ときには廓内での出産や心中事件も......華やかな江戸文化の発信地として、苛酷な性買売の場としても語られてきた吉原の実像に迫ります。
『年1時間で億になる投資の正解』(ニコラ・ベルベ・著、土方奈美・訳)は、大手紙記者/金融ジャーナリストで個人投資家による、理論と実践、さまざまな著名投資家への取材をもとにしたベストセラー。物語としてたのしめるだけでなく、投資に関心のある読者には"刺さる"アドバイスが満載です。これから始める若い人や老後に備えたい人、株価の乱高下に一喜一憂したくない人など、初級者から中級者までシンプルにしてベストな"投資の正解"とは。
『「それってあなたの感想ですよね」―論破の功罪―』(物江潤・著)は、『ネトウヨとパヨク』『空気が支配する国』『デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―』など、現代社会の危うさを鋭く分析してきた著者の最新作。従来の規範を否定し、過度なエビデンス主義を煽る「ひろゆき氏的な思想」が若者の間で広がるなか、SNSでの誹謗中傷や過激YouTuberなど社会問題にもつながるこうした考えの危うさにつよく警鐘を鳴らします。ニーチェが予言した「末人」社会の到来とは、三島由紀夫がついに選び得なかった「感想」の力とは――瞠目の現代批評です。
2024/10