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【特集】生まれたての作家たち2025

小説新潮 2025年6月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2025/05/22

発売日 2025/05/22
JANコード 4910047010657
定価 1,000円(税込)
■目次
【特集】生まれたての作家たち2025

◆金子玲介/地獄耳探偵・南斗一太の聞き漏らし
――「いま、なんと言いました?」二人の刑事を見つめるのは

◆井上先斗/マンションおにごっこ2005
――究極のレアカードを求め、死闘を制すのは果たして――

◆真門浩平/天森町は今日も雨
――毎日雨のこの町で、傘を忘れることなんてあるだろうか

◆逢崎 遊/多摩川に住んでた。
――長閑で気儘な同棲生活。けれど、それももうすぐ終わる

◆上條一輝/枯れた街の上でも
――新築タワマンで起こる怪奇現象は止まるところを知らず

◆関かおる/みどりの目
――美大生の灯。気になるのは後輩・穂高の視線の先で……

◆二礼 樹/脱船
――密航船に蹲る骸、謎の粉、剣呑な乗客達。その時、僕は

◆笹木 一/秋天みたらし余話
――鬼同心と美坊主、最強バディの元にやってきたのは……犬!?

◆白川尚史/宙空の檻
――VRで観覧車のゴンドラが落下。現実の事件との関連は
【小特集】酒とミステリ

◆浅倉秋成/笑いに溶けて
――金なし、スマホなし、記憶なし……昨夜の俺に一体何が

◆くわがきあゆ/天井裏の幸せ
――ずらりと並んだ一万円札。もっともっとほしい、だから

〈エッセイ〉
◆恩田 陸/酒と記憶のミステリー
◆荻堂 顕/金が足りなければ警察を呼ぶ

〈特別インタビュー〉
◆須永祐介(バー「深夜+1」)/客は、謎を背負ってやってくる
――ミステリ好きが集まる酒場、カウンターから見たものは
【『裸足でかけてくおかしな妻さん』刊行記念対談】
◆佐伯ポインティ×吉川トリコ/イモータン・ジョーを好きになるために 現代カルチャーわいわい談義
――洋の東西を問わず、あらゆるコンテンツを楽しむ二人が、令和エンタメの最深部に迫る!
【特選読み切り】
◆中山祐次郎/名脇役、倒れる
――病院を支える上田に異変が。なのに休みたくないと言い張って……
【短期集中連載】
◆石井光太/「奇跡の保育園」のつくりかた 熊本・やまなみこども園 前編
――その園の周りでは子どもが増えるらしい。いったいなぜ
【グラビア】
第十一回新潮ミステリー大賞贈呈式
【連載第二回】
◆小林早代子/よう言わんわ
――毎日のように届くとっきーからのLINEを無視できないジン太は
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆彬子女王×池辺 葵/赤と青のガウン
◆ガク(真空ジェシカ)/饅頭以外ぜんぶこわい
◆くどうれいん/くどうのいどう 最終回
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆酒井順子/ヒノエウマってどんな馬?
◆東村アキコ/おんな追分
◆群ようこ/じじばばは生きている
◆山脇りこ/ソロソロ、ひとり 私のためのひとりじかん
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈仕事・人生〉吉田大助
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈医療・介護〉杉江松恋
【好評連載小説】
◆朝井まかて/少女時代
◆あさのあつこ/シクヌノ
◆今野 敏/分水 隠蔽捜査11
◆早見和真/ハンセイ
◆宮城谷昌光/掌中小説 十二歳の使者
◆結城真一郎/ある夏の日のABC
【バラエティコラム】
〈そのとき(わたしの)歴史が動いた〉城戸川りょう
〈わたしの東京〉中野なかるてぃん(ナイチンゲールダンス)
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
第四十四回「新田次郎文学賞」決定発表
「日本ファンタジーノベル大賞2026」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

〈嵐〉以来の衝撃!? ポインティさんがやってきた

「こんなに何かにハマったのは、20年前に〈嵐〉に出会った時以来かも」と吉川トリコさんが話すのは、ポッドキャスト番組「佐伯ポインティの生き放題ラジオ!」。元「猥談バー」店主でユーチューバーの佐伯さんが恋愛、家族、金回りなどなどあらゆる相談に明るく答え、配信会社の日本デイリーチャート1位を獲得するほどの人気です。吉川さんの新刊『裸足でかけてくおかしな妻さん』の刊行記念対談のため新潮社にやってきた佐伯さん、初対面の吉川さんとの間にもまるで学生時代の友達のような雰囲気を醸し出し、なるほどこれが「相談され力」か……と唸らされました。現代カルチャーから人生の深淵まで縦横無尽に語りつくした対談、ぜひ本誌でご覧ください。
 今年の本屋大賞にノミネートされた金子玲介さんをはじめ、フレッシュな才能が勢ぞろいした新人特集。酒飲みあるあるから話が急展開する浅倉秋成さんの傑作短編を擁した小特集「酒とミステリ」もお楽しみに。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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