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【特集】新春短編玉手箱
荻原 浩/一穂ミチ/一條次郎/斜線堂有紀/南 杏子/神 敦子/今野 敏

小説新潮 2026年1月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2025/12/22

発売日 2025/12/22
JANコード 4912047010163
定価 1,000円(税込)
■目次
【特集】新春短編玉手箱

◆荻原 浩/イレイザーガール
──私の願い。それは彼に一人の女として愛してもらうこと

◆一穂ミチ/たぶんそんな感じ
──大叔母という概念を知ったのは小学校高学年の時だった

◆一條次郎/ずんぐりとむっくり
──森で熊に車を奪われた。迷いこんだ穴の底で出会うのは

◆斜線堂有紀/底の音
──スペ一三〇にならなくちゃいけない。私は絶対太れない

◆南 杏子/二人で朝茶を
──妻と共に、大切な我が家で過ごしたい。それだけなのに

◆神 敦子/君としずかな祝宴を張る
──夫にもその両親にも、うまく言えないことだらけだ

◆今野 敏/忘却 隠蔽捜査外伝
──食卓に集まった一家。竜崎以外はある異変を感じていて
【待望の新連載】
◆垣谷美雨/酷暑避難民たちの方舟
──四十三度を超えた東京ではもう生きていけない。夏樹は家族と共に北への移住を目指す!
【『晴れの日の木馬たち』刊行記念対談】
◆大原謙一郎×原田マハ/挑戦とは過去の自分を捨てること
──未来を、芸術を、人を目利きした希代の商人・大原孫三郎。“奇跡”のような偉業の裏で
【連載再開! 第二部開幕】
◆原田マハ/晴れの日の木馬たち
──倉敷紡績の工女だった山中すてら。女文士となって、舞台は東京から花の都・パリへ──
【「しゃばけ」シリーズ、いよいよ第25弾!】
◆畠中 恵/てあそび
──若だんなの元にやってきた狐たち。彼らを困らせるのは江戸で囁かれる噂で……
【『しゃばけ』アニメ化記念特別読物】
◆きゅわきゅわ! 鳴家がアフレコ現場をごあんない
──アニメ収録の現場から鳴家がお届け! 声優さん、スタッフさんのお仕事ってなにするの?
【『成瀬は都を駆け抜ける』刊行記念エッセイ】
◆宮島未奈/大津ときめき紀行 出張編 疏水さんぽ
──最新作の舞台は京都! 成瀬と共に街を巡れば、見えていなかった景色が見えてきて……
【好評連載第二回】
◆平松洋子/昆布と大阪
──天下の台所、そのど真ん中に存在する街に分け入れば
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆ガク(真空ジェシカ)/饅頭以外ぜんぶこわい
◆こうの史代/かぐやサン
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆向坂くじら/質問の教室
◆東村アキコ/おんな追分
◆群ようこ/じじばばは生きている
◆山脇りこ/ソロソロ、ひとり 私のためのひとりじかん
◆本の森──新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈ホラー・ミステリ〉村上貴史
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
◆あさのあつこ/シクヌノ
◆奥田英朗/府中某重大事件
◆恩田 陸/追憶の五重奏
◆君嶋彼方/不詳の息子
◆小池真理子/ソリチュード
◆宮城谷昌光/掌中小説 山上の宝符
【バラエティコラム】
〈うれしい買い物〉平山亜佐子
〈あのとき聴いた音楽〉生湯葉シホ
「日本ファンタジーノベル大賞2027」募集要項
第十三回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

成瀬あかりと一緒に京都を歩く

 垣谷美雨さんの新連載「酷暑避難民たちの方舟」は、今よりほんの少し未来の日本が舞台。最高気温が平気で四三度を超える東京では移住希望者が続出、しかしそれを受け入れる羽目になった街の住民は決して歓迎一色ではない──まるで昨今のオーバーツーリズム問題を思わせるような幕開きにぐぐっと心をつかまれました。垣谷さんならではの、シニカルで、でもどこか憎めない登場人物たちのこれからを見守りたいです。
 ベストセラー「成瀬」シリーズ完結編『成瀬は都を駆け抜ける』の発売を機に、著者の宮島未奈さんによるエッセイを掲載。文中で宮島さんが成瀬と連れ立って歩くのは、平安神宮、京都市動物園、琵琶湖疏水……小説は完結しても、成瀬はこの世界のどこかできっと生きている、そんな風に思えてきます。
 新年吉例、短編特集には荻原浩さん、一穂ミチさん、今野敏さんをはじめとする名手が勢ぞろい。「しゃばけ」新シリーズ&原田マハさんの連載再開も!

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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