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【ミステリ特集】裏の顔を見せて
今野 敏/井上真偽/阿津川辰海/荻堂 顕/一色さゆり/京橋史織/くわがきあゆ/新名 智

小説新潮 2024年4月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2024/03/22

発売日 2024/03/22
JANコード 4910047010442
定価 1,000円(税込)
■目次
【ミステリ特集】裏の顔を見せて

◆今野 敏/犬猿 隠蔽捜査外伝
――一課と二課の合同捜査本部設置。県警内では怪しい噂が

◆井上真偽/栴檀せんだん秘聞
――佐智子は愛する人のため、お母さまと戦うと決めたのです

◆阿津川辰海/迷探偵・夢見灯の読書会 モザイク岬の謎
――全裸死体で発見された被害者。股間部分だけ見えなくて

◆荻堂 顕/ロケットメン
――地球の裏側で保険調査員が追う、元レーサーの怪死事件

◆一色さゆり/捨て猫と太陽
――女が持ち込んだ絵は、まるであの世界的な名画のように

◆京橋史織/クリスマスディナーの秘密
――出張料理の依頼を受け訪れた家庭は、どこかちぐはぐで

◆くわがきあゆ/他人の子
――ひとり息子の陽翔を、心から愛している。だからこそ――

◆新名 智/焦熱ダーティ・リード
――十八年前に起きたホテル火災の元凶は呪いか、それとも

〈「松本清張の女たち」完結記念エッセイ〉
◆酒井順子/『黒い福音』の地を歩く
――松本清張を追いかけ続けた筆者が訪れたのは実際の事件を題材に描かれた小説の舞台――
【強力新連載】
◆柚木麻子/フリーデリーケの長い夏
――仲良し夫婦が一枚のポスターを巡って巻き起こす騒動の行方は。柚木流ラブストーリーの開幕!

◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
――人気漫画家が描く、おかしくも温かな家族との日々。動物たちと母の死闘の果てに……!?

◆東村アキコ/おんな追分
――人生に突如現れる分かれ道。迷える子羊、必読! 酸いも甘いも噛み分ける筆者が示す道しるべ
【傑作短編】
◆君嶋彼方/聖人たちの晩酌
――父親としてのささやかな夢。叶うまで、あと少しだった
【特別エッセイ】
◆ガク(真空ジェシカ)/僕は家族に人見知りしている
――人気芸人が綴る家庭内の曖昧な関係。これって僕だけ?

【『あいにくあんたのためじゃない』刊行記念鼎談】
◆chelmico×柚木麻子/自分のままでいるために
――周囲に押し付けられるラベルの剥がし方って? ラッパー×小説家。異色の鼎談が今、実現!
【『文豪とアルケミスト』7周年&『可能性の怪物』刊行記念】
〈対談〉
◆谷口晃平×河端ジュン一/文豪から広がる「解釈」の可能性
――ゲーム立案者とノベライズ著者が、創作秘話を明かす!

〈解説〉
◆石井千湖/可能性の世界で再会した文豪たちの冒険
――短編集がさらに面白くなる、史実を踏まえた読み方案内

【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆いしいひさいち/剽窃新潮
◆角幡唯介/地図なき山―日高山脈48日漂泊行―
◆川上和人/鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない
◆くどうれいん/くどうのいどう
◆こいしゆうか/くらべて、けみして 校閲部のじゅうさん
◆堀元 見/読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
【バラエティコラム】
〈もういちど会いたい〉大森時生
〈あのとき聴いた音楽〉パピヨン本田
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈仕事・人生〉吉田大助
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈ノンフィクション〉東えりか
【好評連載小説】
◆伊吹有喜/あかりの島
◆岩井圭也/沸点
◆川越宗一/満腔まんこうの熱血
◆桐野夏生/ダークネス
◆佐々木譲/遥かな夏
◆中島京子/水は動かず芹の中
◆長浦 京/ソリスタ
◆畠中 恵/長崎屋の階段 しゃばけシリーズ
◆原田マハ/晴れの日の木馬たち
◆はらだみずき/されどめぐる季節のなかで
◆宮城谷昌光/公孫龍
◆吉川トリコ/裸足でかけてくおかしな妻さん
「日本ファンタジーノベル大賞2025」募集要項
第十一回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

新連載、文アル、ミステリ特集!

 豪華すぎる新連載が三作。まずは本誌初登場、西原理恵子さんのエッセイマンガです。長い年月を共にした動物たちとの日々は、ドタバタと愛とかわいらしさのミルフィーユ。同じく漫画家の東村アキコさんは文字もののエッセイで参戦。名著『東京タラレバ娘』の巻末マンガを彷彿とさせるシビアかつユーモアにあふれた筆致で、女の人生の分かれ道とその帰結を浮かびあがらせます。そして柚木麻子さんの「フリーデリーケの長い夏」。同名の(架空の)映画ポスターをきっかけに若い夫婦の本音があらわになる、傑作の予感に満ちた長編小説です。
 ゲーム「文豪とアルケミスト」のノベライズ第四弾の発売に合わせ、ゲームのプロデューサー谷口晃平さんと、著者の河端ジュン一さんの対談が実現。石井千湖さんによる、小説とゲームと史実を繋ぎ合わせる解説エッセイはファン必読です。
 特集はミステリ小説。今野敏さんの「隠蔽捜査」外伝を含む八作の短編を揃えました。

小説新潮編集長 西麻沙子

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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