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特集:宮脇俊三と旅する

小説新潮 2008年5月号

(毎月22日発売)

817円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2008/04/22

発売日 2008/04/22
JANコード 4910047010589
定価 817円(税込)

【特集:宮脇俊三と旅する】

【二大発掘】
◆単行本・文庫未収録作品二篇
「殺意の風景」
――唯一の小説作品にして不朽の名作ミステリー、幻の二篇を完全再録
◆未発表小説
「夜の人」
――創作の原点ここにあり。没後発見された若き日の短篇小説六十二枚

◆関川夏央/汽車旅のたのしみとは何か
――取材メモから浮かび上がる、鉄道の旅への情熱

【グラビア】
◆選・櫻井 寛/宮脇俊三が撮った鉄道

【特急スペーシア車窓対談】
◆原 武史×宮脇灯子/鉄道の愉しみ方教えます
――個室で語り合う父のこと、風景論、駅弁愛

【追憶エッセイ】
◆北 杜夫/宮脇さんの思い出
◆村松友視/宮脇さんという上司

【ブックガイド】
◆小牟田哲彦/宮脇俊三を読んで育った
――美しい文章、静かな凄み、飄々たるユーモアへの水先案内

【トリビュート紀行】日本最長各駅停車で行く北海道。道連れは睡魔
◆酒井順子/9to5の女
――根室本線 宮脇俊三に捧げる寝ずの旅

【新連載 グラビア+エッセイ】
◆嵐山光三郎/文士の舌
――あの作家は、こんな店に通い、あんな物を食べていた。見て読んで美味しい連載、開幕!

【特選読切短篇】
◆沢村 凜/裏土間
――おせっかいは身を滅ぼす。けれど気になる隣家の人影……
◆柴田よしき/黒猫と団子
――老いた父が住む古くダサい団地で、あたしは再び娘になった

【好評シリーズ】
◆坂木 司/片道切符のハニー
――ギャルは仮の姿、私はスパイ。コードネームは、ギィ
◆西 加奈子/窓の魚
――温泉を訪れた四人が描く旅。最後の一人が抱えていたのは

【集中連載】
◆道尾秀介/龍神の雨
――継父を殺さずに済んだ。蓮の安堵はやがて憤怒に変わる
◆橋本 紡/Birth
――普通に産みたいだけなのに、なんで闘わなきゃいけないの

【人気時代読切】
◆北原亞以子/水澄む 慶次郎縁側日記
――遠島帰りの民次が刺した男は思わぬ身の上で現れた

【連載第二回】
◆平岩弓枝/聖徳太子の密使
――三匹の猫のお供を従えて珠光王子は天の鳥舟を漕ぎ出す

【特集:これが警察小説だ!】
◆今野 敏/冤罪
――連続放火に第二の犯人が。刑事部長は「あの男」に助けを求めた
◆誉田哲也/バスストップ
――警視庁から乗り込んできたのは、セクハラ刑事(デカ)だった
◆安東能明/孤独の帯
――書類専門の自分がなぜ捜査に。現場には凄惨な絞死体が
◆永瀬隼介/邯鄲の夢
――娘の結婚で蘇る遠い過去の因縁。もう刑事ではないのに
◆乃南アサ/禁猟区
――地道に生きてきた女性巡査部長を狂わせたもの、それは
◆佐々木 譲/暴雪圏 第五回

【集中連載スタート】
◆加藤 廣/空白の桶狭間
――桶狭間の戦など存在しない――。驚天動地の発想で描く歴史長篇

【好評連載小説】
重松 清/ゼツメツ少年
熊谷達也/X橋の虹
赤川次郎/天国と地獄
宮部みゆき/ソロモンの偽証
高橋克彦/鬼哭鬼九郎

黒柳徹子/小さいときから考えてきたこと
櫻井よしこ/母と過ごす至福の日々

【連載エッセイ】
柴門ふみ/恋のタネ
佐藤 優/功利主義者の読書術
山田詠美/アンコ椿は熱血ポンちゃん
山本益博/マスヒロのあくび指南
河口俊彦/盤上の人生 盤外の勝負
フジモトマサル/終電車ならとっくに行ってしまった
太田和彦/居酒屋百名山

第二十一回「山本周五郎賞」候補作発表
第二十回「日本ファンタジーノベル大賞」募集要項
第五回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項
川柳うきよ大学/小沢昭一
次号予告

編集長から

紀行の達人と旅に出よう
 中央公論の編集者で常務取締役まで務めた宮脇俊三が、『時刻表2万キロ』で作家デビューしたのは五十一歳のとき。その前年には国鉄完乗を果していた。
 作家としての出発は遅かったが、じつは「幻のデビュー作」となったかもしれない短編が存在していた。執筆は肺結核で休職中の二十八歳当時。筐底深く蔵されていた原稿だけに、虫食い等で欠損した一部は長女・宮脇灯子氏に補綴をお願いした。
 この未発表小説と、名作『殺意の風景』の単行本・文庫未収録二編をターミナルに、今月の特集「宮脇俊三と旅する」は出発する。途中駅は、これも新発見の「シベリア鉄道取材メモ」を読み解く関川夏央氏、原武史氏と灯子氏の対談、北杜夫氏、村松友視氏の追想、酒井順子氏のトリビュート紀行ほか。
 今月の小説特集は「これが警察小説だ!」。今野敏氏は『隠蔽捜査』、『果断』のキャリア警察官僚を登場させ、乃南アサ氏は新たなヒロインを創造した。


小説新潮編集長 高澤恒夫

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小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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