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特集:松本清張 生誕百年

小説新潮 2009年5月号

(毎月22日発売)

特別定価859円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/04/22

発売日 2009/04/22
JANコード 4910047010596
定価 特別定価859円(税込)

【特集:松本清張 生誕百年】
【名作対談再録】
◆松本清張×山崎豊子/小説ほど面白いものはない
――巨匠二人が文学と社会の有り様に迫る、歴史に残る伝説の対話

【特別対談】
◆北村 薫×宮部みゆき/そこに光を当てるために
――驚異の「推理作家」が小説に託した想い。その真髄に迫る

【名編再録】
◆松本清張/津ノ国屋
――北村薫&宮部みゆきが、いま最も気になる短編

【講演採録】
◆松本清張/私の発想法
――アイデアは、背景は、どこから生れるのか。巨人が明かす創作の秘密

【偏愛エッセイ】
◆井上ひさし 西村京太郎 乃南アサ/松本清張「わたしの一冊」

◆長部日出雄/松本清張原作映画ベストテン
――「砂の器」、「点と線」…時代を越えて輝く名作をDVDで

【担当編集者座談会】
◆私だけが知っている清張先生
――昭和三十年代から平成まで、歴代担当者が語る巨匠の素顔

◆吉野万理子/松本清張45冊「小倉で一気読み」伝
――清張ゆかりの地で、若手作家が巨匠の著作群に挑む!

【グラビア】
◆宮部みゆきが写真で旅する
――松本清張 ミステリーの現場

【傑作読切シリーズ】
◆有川 浩/キケン
――学祭は遊びじゃねーんだ! 機研部員一同、ラーメンを売りまくれ
◆柴田よしき/戦いは始まる
――古い団地で、巨額の借金を抱えたわたしにも「これから」はあるの?
◆井上荒野/艶の通夜 第四話 茅原優の恋人、池田百々子
――初夏の風が島を渡る。やって来た女は、恋人の子供を連れていた

【集中連載】
◆海堂 尊/マドンナ・ヴェルデ

【連載第二回】
赤川次郎/子子家庭と愛のお荷物 後編

【好評連載小説】
◆北森 鴻/鏡連殺
◆高橋克彦/鬼哭鬼九郎
◆貫井徳郎/灰色の虹
◆宮部みゆき/ソロモンの偽証

《鉄道苦行旅番外編》車窓対談
◆酒井順子×原 武史/徐行列車のふたり
――寝台個室で、ローカル線で。クールに鉄旅を愛すふたりの会話を実況中継

【特集:ミステリー&時代小説八景】
《『隠蔽捜査』外伝》
◆今野 敏/指揮
――捜査の指揮は後任に譲るべきか。伊丹は竜崎へ電話を入れた
◆安東能明/随監
――深夜の監察に驚く柴崎。そこへ交番で被害届隠匿の報せが
◆西澤保彦/不在がたり
――再会したばかりの元教え子は、なぜ私の前で死んでるのか?

《入魂の130枚》
◆志水辰夫/彼岸の旅
――消えた老飛脚を追う旅路は、男の過去に通じていた
◆乙川優三郎/秋草風
――自分の意志で、自由な、そして孤独な女になった萌だったが
◆畠中 恵/物語のつづき しゃばけ
――遂に生目神がご登場。若だんなは光りを取り戻せるのか?
◆北 重人/梅花の下で
――「ぬしと昔話がしたい」昔の戦仲間は異様な風体で店に現れた
◆蜂谷 涼/雛送り
――梅乃はひたすら山を駆ける。愛しい男、攘夷の志士を救うため

【連載エッセイ】
阿刀田 高/イソップを楽しむために
嵐山光三郎/文士の舌
太田和彦/居酒屋百名山
柴門ふみ/恋のタネ
山田詠美/ライ麦畑で熱血ポンちゃん
山本益博/マスヒロのあくび指南
河口俊彦/盤上の人生 盤外の勝負
フジモトマサル/終電車ならとっくに行ってしまった
黒柳徹子/小さいときから考えてきたこと

第二十二回「山本周五郎賞」候補作発表
第二十一回「日本ファンタジーノベル大賞」募集要項
第六回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項
川柳うきよ大学/小沢昭一
次号予告

編集長から

「昭和の巨人」創作の秘密
 松本清張は二人、いや三人いるのではないか――かつてそう囁かれたのも不思議はない。推理小説、時代小説、現代小説、古代史、現代史に至るまで、その足跡は多様で、かつ恐るべきパフォーマンスを保っている。晩いデビューにもかかわらず、遺した業績は余りに巨大だ。
 今月の特集「松本清張 生誕百年」は、その創作の秘密に迫る。伝説的な山崎豊子氏との再録対談では、二人の小説観、社会観が縦横無尽に語られる。講演採録「私の発想法」では、アイデアと背景の源が明かされる。そして、北村薫氏と宮部みゆき氏の対談。巨匠の作品と創作ノートから、その尽きせぬ魅力を読み解く。名作短編再録、長部日出雄氏の「清張映画ベストテン」と続いて、まだ到底書き切れない。巨人の業績に近づくべく渾身の大特集を組んだ。
 小説特集は「ミステリー&時代小説八景」。今野敏氏の「隠蔽捜査」外伝、志水辰夫氏の百三十枚と、こちらも渾身作で向こうを張る。


小説新潮編集長 高澤恒夫

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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