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特集I【新春読み切り大饗宴】曽野綾子/北村 薫/唯川 恵/今野 敏/荻原 浩/乾 緑郎/西條奈加/藤原緋沙子

小説新潮 2014年1月号

(毎月22日発売)

943円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2013/12/21

発売日 2013/12/21
JANコード 4910047010145
定価 943円(税込)

特集I【新春読み切り大饗宴】

雑誌を作っていて時々不安になるのは、「これは、誰に届いているんだろう」ということだ。活字の世界に限らないだろうが、作り手と受け手が顔を合わせる機会はなかなかない。もちろん、店頭で減っている様子や、売れ行きの数字を見たりして、誰かが買ってくれているのは分かっているのだけれど、どんな人が読んでくれているのか知りたいし、何よりお礼を伝えたいなと思うのである。
せめて年賀状でも出せればな、と思ったところで、新年号の表紙は年賀状にしようと決めた。今号は、親愛なる読者の皆様に宛てた、編集部からの年賀状である。
旧年中は本誌をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。
二〇一四年もよろしくお願いいたします。

◆曽野綾子/二〇五〇年
――社会制度が崩壊した近未来―絵空事ではない現実が活写される

◆北村 薫/白い蛇、赤い鳥
――人生の夕暮れ、古書市で出会った一冊が若き日の思いを照らし出し

◆唯川 恵/四谷怪談 異譚
――姉妹のように仲が良かった二人の前に男が現れた時、悲劇が始まる

◆今野 敏/実地 隠蔽捜査外伝
――研修中の新人が大ポカ? 刑事課の突き上げを受け久米地域課長は

◆荻原 浩/ヒット・アンド・アウェイ
――彼のDVに悩むシングルマザー幸乃が、意を決して向かった先は……

◆乾 緑郎/制外のジェペット
――帝家の機密を知る公儀隠密・甚内。さらなる調べのための一手とは

◆西條奈加/兎にも角にも 善人長屋
――また加助が助けた男。お縫が歯痛にかまけている間に、長屋に危機が

◆藤原緋沙子/梅香餅
――細腕一つで店を営み子を育てるおみさには、ある未練があって……

特集II【初夢ギャラリー】

◆戌井昭人/青空クイズ
――気がつけば砂漠に。裸電球の光の下には木箱と湯呑があって

◆小島達矢/ひとりぼっちの聖者
――不条理な夢、ゾンビの襲来、支離滅裂な友。連鎖が見せる奇妙な景色

◆小林泰三/二人を繋ぐ夢
――年末年始の病院で、あの女医は入院患者のわたしに何をしたいの?

◆古谷田奈月/鳥目の弟
――帰省を頑なに拒む弟。理由を知りたい兄は、大晦日に弟の元へ赴くが

【新連載】
◆阿刀田 高/たずたずし 絵のない肖像1
――鋭い切れ味と円熟味を併せ持った短編の方舟、ついに進水!

◆畠中 恵/栄吉の来年 しゃばけ
――貧乏神の金次が聞いてきた栄吉の噂話に、若だんな達は大騒ぎ

◆葉室 麟/鬼神の如く 黒田叛臣伝
――御家騒動の枠を超え、誇りをかけた男達の闘争史が今、花開く

【好評グラビア・漫画】
◆グラビア 青山裕企/お仕事ちゃん
――お父さんの職場で息子くんが働いてみたら?

◆シリーズ「しゃばけ漫画」
鈴木志保/五ノ巻 ドリフのゆうれい
――お馴染みの鳴家や、あんな物の付喪神たちが現代に現れた! 驚きの大好評トリビュート

【好評連載小説】
あさのあつこ/ゆらやみ
安部龍太郎/冬を待つ城
飯嶋和一/星夜航行
伊東 潤/死んでたまるか
乙川優三郎/トワイライト・シャッフル テン・ストーリーズ
柴田よしき/転がらない球VI 名前のない古道具屋の夜
野中 柊/波止場にて
乃南アサ/水曜日の凱歌
早見和真/イノセント・デイズ
原田マハ/暗幕のゲルニカ
樋口有介/金魚鉢の夏
平岩弓枝/私家本 椿説弓張月
山本幸久/アシタ、デキル?

【連載エッセイ】
北村 薫/うた合わせ
柴門ふみ/大人恋愛塾
佐藤 優/落日の帝国 プラハの憂鬱
椎名 誠/じいじいのヨロコビ
ペリー荻野/ちょんまげ ザ・バトル
宮城谷昌光/随想 春夏秋冬
山田詠美/時計じかけの熱血ポンちゃん

第一回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告/編集後記

編集長から

忙中、読書時間あり
 年末年始は、どこで過ごす人が多いのだろう。旅行に行くのでもない限り、年末は自宅で大掃除、年が明けてからは実家や親戚の家へ挨拶回り、というのが定番だろうか。見かけ上の休みは多いけれど、年賀状や大掃除、遠方への帰省など、慌ただしく時は過ぎ、気付けば休みも終わり、となることは、毎年の経験から目に見えている。
 そんな中で時間を作って本を読むのは至難に思われるが、実は意外なところに大量の時間が隠れている。移動時間だ。帰省の行き帰りはもとより、ちょっとした買い出しでも、電車に乗っている時間をトータルすればかなりの量になる。もちろんそれは日常生活にも当てはまる。通勤通学の移動時間をつかうことで、かなりの活字が読めるはずだ。乗り換えが多くて細切れになっちゃうからなあ、という方には、短編の読み切りがうってつけ。今年も新年号は、十二本の読み切りで皆様をおもてなしする。


小説新潮編集長 新井久幸

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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