古着屋総兵衛影始末・新・古着屋総兵衛 両シリーズにまたがるエピソード零!
両シリーズへ導く一冊。本書『光圀』から、壮大な「古着屋総兵衛」の世界へ!
初代鳶沢成元と家康の密約により、鳶沢一族は古着卸の商いの権利を許される一方で、影の旗本として徳川家加護の使命を負った。以来五代八十年にわたって、古着問屋としての商いの拡大と数々の影働きをこなしてきた。そして、五代目総兵衛の息子勝頼が登場する。後に鳶沢一族中興の祖と称される六代目となる男である。
五代目総兵衛は旧知の水戸光圀の招きにより、水戸藩自慢の巨船快風丸の見物に、十五歳の息子勝頼をともなって那珂湊にやってきた。
勝頼は快風丸を一瞥し、光圀に「無駄なもので飾り立てた船」と言い放った。
光圀の激怒は尋常ならざるありさまで……。少年勝頼はこの窮地をどう収める?
天下の悪法「生類憐みの令」、我が子可愛いやの歪んだ将軍継承方針等、光圀は徳川五代将軍綱吉の大義なき政治に度々諫言してきた。人倫の大道は光圀にある。しかし、鳶沢一族は、徳川将軍家加護が宿命づけられた一族。六代目を継承した若き総帥鳶沢勝頼は苦悩する。大義か忠節か――。
■特別プレゼント
新潮文庫百年にあたるこの1年のために特別に書き下ろされた本書『古着屋総兵衛 初傳 光圀』刊行を記念して、抽選で100名様に、「特製双鳶(ふたつとび)扇子」をプレゼントいたします。
●応募方法
ハガキに『光圀 古着屋総兵衛 初傳』の帯に付した応募マークを貼り、郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号をお書きの上、下記宛先までお送り下さい。抽選で100名様に「特製 双鳶扇子」をプレゼントいたします。当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
●宛先
〒162-8711
東京都新宿区矢来町71
新潮文庫編集部「光圀プレゼント係」
●締切
2015年5月31日(当日消印有効)