2009年2月 6日
塩野七生さんの原点(東京・丸善日本橋店でのサイン会)

 塩野七生さんのサイン会ツアー、第2回目は丸善日本橋店にて行われました。


▲3階に特設会場を設置

 本日も大入り。100名以上の方にお越しいただきました。場所柄か、スーツ姿の方が多いようでした。なかには「40年来の読者です」という読者の方も! 古い新聞記事のスクラップをお持ちになり、塩野さんのお若い頃の写真を見せて下さいました。

 記事は「ルネサンスの女たち」で文壇に鮮烈なデビューを果たした頃のもの。「女を書いたら男を書いてみたくなって、いまチェーザレ・ボルジアのことを書いています。動乱期の青春の象徴として、私は彼にひかれるのですが、チェーザレより成熟した男たちが宗教改革をどう受けとめたかを、さらに書きついで、ルネサンス三部作にしたいと思っています。できればそのあと、中世、古代と地中海世界の歴史をさかのぼってゆきたい」と当時すでに語っておられ、順番は多少違えども、まさにその通りにご自分の作品群を書き上げている塩野さんの持続力に、編集部一同、改めて感嘆いたしました。


▲読者の方とお話しする塩野さん