新潮文庫メールマガジン アーカイブス
今月の1冊


 ファン大注目、4月から二宮和也主演の連続ドラマ(日本テレビ土曜よる9時)「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」が始まります。

 3年ぶりのドラマ出演となる二宮和也が俳優としてはじめて青年教師役に挑戦、スーパー進学校の野球部監督役を演じます。

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2014年03月10日   今月の1冊

  「店員さん! 何コレ。ひどいよこの本」
書店員「お客さま、いかがいたしました?」
  「いかがも何も、コレ見てよ、コレ」
書店員「新潮文庫の『生者と死者』。泡坂妻夫さんによる空前絶後のミステリーですね」
  「そりゃたしかに空前にして絶後だよ。小口側が幾つも袋とじになっちゃって、頁が開けないんだから」
書店員「ああ、ちゃんと、とじてますね」
  「しかもこの1冊だけかと思ったら、他の本も全部とじてる。製本ミスってこんなに起こるものなの?」
書店員「これでいいんです、お客さま。『生者と死者』はとじていない方が製本ミスなのです」
  「?????」

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2014年02月20日   今月の1冊


 杉本哲太&古田新太といえば、朝ドラ「あまちゃん」で濃すぎるキャラを演じた「じぇじぇじぇ」コンビ。その二人がエリート警察官僚に扮するドラマ「隠蔽捜査」が、1月13日(月)20時、TBSでスタートします!

 原作は、今野敏の人気シリーズ。階級の上下や警察のメンツにはとらわれず「責任は俺がとる!」と信念を貫く東大卒の“変人”キャリア警察官僚・竜崎伸也(杉本)。そして、本音と建前を使い分け柔軟な対応で組織を動かす私大卒キャリア・伊丹俊太郎(古田)。「隠蔽捜査」は、この二人を軸に警察内の権力闘争や人間模様を「半沢直樹」ばりに浮き彫りにする異色の警察ミステリーです。ドラマもほぼ原作通りの設定ですが、実は一人だけ、原作には名前のない主要キャストが存在するんです。その人物とは……。

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2014年01月10日   今月の1冊


 Yonda?Mailを読んで下さるみなさん。こんにちは。

 今日、ご紹介するのは林宏樹さん『近大マグロの奇跡―完全養殖成功への32年―』です。

 突然ですが、みなさんはマグロが好きですか? ……ですよね(笑)。濃厚な味わいの中トロのにぎり、さっぱりした赤身の「づけ」や、中落ちをこそげたネギトロ丼も美味しいものです。海のない山あいの旅館に行ってさえ、夕食のお膳にきちんとマグロのお刺身が並ぶこの国の不思議。マグロの鮮やかな赤色は、日本の食文化と日本人の食欲を深いところから支え、絶えず刺激しているようです。

 この日本人の魂=マグロの水揚げ量が年々減っていることは、ニュースなどでご存じと思います。なかでもクロマグロは、「海のダイヤ」の別名をもつ最高級種。最近でも築地市場で、大間産クロマグロが一億円で落札! といった話題もありましたが、世界的な魚食ブームによる乱獲や気候変化が影響し、資源量は激減し価格も高騰しています。1992年に、自然動物を保護するワシントン条約の会議で、クロマグロを絶滅危惧種に指定しようという動きがあって以来、もうマグロは食べられないの? と大きな話題になりました。

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2013年12月10日   今月の1冊


 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。

 長年この仕事をしていてもびっくりするほど、唐突に売れ出す文庫作品があります。しかも書店の平台に並んでいる新刊ではなく、棚に1、2冊入っているだけの既刊の文庫が、ある日を境にそれまでの数十倍から数百倍の勢いで売れ始めるのです。

 新聞に書評が載る、あるいは「王様のブランチ」で紹介されるというように、事前の情報が入っていれば思い悩むことはありません。ところが発行から数年、下手をすると数十年経った本が、何の前触れも無く突如売れ出すことがあるのです。これは最早ミステリー?

 最近の例を挙げますと、泡坂妻夫さんの『しあわせの書―迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術―』が、11月6日になって突然に売れ出しました。一体何故? その原因を探ってみると……。

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2013年11月20日   今月の1冊