新年度がスタートして2ヶ月。五月病を乗り越えて、新社会人もいよいよ本格的に仕事が始まります。取引先や顧客など初対面の人に会う機会が増えることでしょう。
身だしなみをきちんとしておくのはもちろんのこと、ちょっとした心がけで初対面の人にも好印象を与えるコツがあります。
■「会う回数」は多いほうが良い
インターネットが発達して、仕事のコミュニケーションの主役はメールになりました。メールはとても便利なツールですが、メールでしかやり取りをしていない相手よりも、やはり直接、顔を合わせた相手のほうが信頼できるものです。
「初対面の人に対する好悪の判断にかかる時間は、たったの0.5秒」と説くのはミリオンセラー『人は見た目が9割』(新潮新書)の著者・竹内一郎さん。竹内さんの新刊『人は見た目が9割 「超」実践篇』(新潮文庫)によれば、「基本的には、接触の回数に比例して好意も増す」ことが心理学では明らかになっているそうです。「好悪の判断は最初の0.5秒なのだから、その瞬間が多いほうが安心できる」(同書)というわけです。
とはいえ最初の0.5秒で悪い印象を与えてしまっては元も子もありません。そもそも自分がどんな「第一印象」を仕事相手に与えているのか、どうすれば知ることができるのでしょうか。
みなさん、こんにちは。今日、ご紹介する新潮文庫は、マツコ・デラックスさんと池田清彦さんの対談本『マツ☆キヨ―「ヘンな人」で生きる技術―』です。「ああ、あのふたりかあ」と思われた方は、明石家さんまさん司会の某人気テレビ番組での、軽妙なやりとりをご覧になった方かもしれませんね。
マツコ・デラックスさんといえば、いうまでもなくメディアで目にしない日はないという大人気タレント。そして、池田清彦先生は、専門の分野だけでなく科学的視点から、多くの提言を社会に発信する生物学者。大の虫マニアでもいらっしゃいます。
マツコさんは、池田先生の地位ある大学教授とは思えない、場の空気に流されない率直さに常々関心をもち、一方の池田先生は、マツコさんが過激な発言のうらでじつは常に発言相手への配慮を欠かさず、その「シャイでカシコい」ところに魅力を感じたと、それぞれ「まえがきにかえて」と「あとがき」で述べています。
ふたりはそれぞれ自分たちをマイナーな存在であると自認しています。マツコさんはジェンダーの、そして池田先生はアカデミズムの(池田先生は官庁で答申をしても「まず通らない、自然保護の運動に参加しても必ず負ける」のだとか)。それゆえふたりの意見は、つねに少数派にならざるを得ず、本人もそれを自覚しています。では、この世の中、少数派にはどんな生きる道があるのか。ふたりは正直に、真剣に、意見を交わし合いました。隙をついて笑いを取りにくるひな壇タレントも、盛り上がりを演出する効果音もない場所で。
昨年、「凶悪」「そして父になる」という二本の話題作に出演し、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞したリリー・フランキー。恐ろしい犯罪者と、子どもを愛するお父さん、という対照的な二つの役を演じ分けたその力量に、多くの映画ファンが唸らされました。
すっかり「俳優」としてのイメージが定着したリリーさんですが、名作『東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン―』を書いた作家として、また「おでんくん」をはじめとする愛すべきキャラクターを描くイラストレーターとしても活躍する、様々な顔を持つ才人です。
今回ご紹介する新刊『エコラム』は、そんなリリーさんによるイラスト&コラムを集めたもの。
担当編集者は本書を読んで、俳優が本業ではないリリーさんが、なぜあれほどまでに素晴らしい演技ができるのか、その秘密がわかったような気がしました。
村岡花子の生涯を描くNHK連続テレビ小説「花子とアン」が、3月31日(月)、スタートします!
花子の孫・村岡恵理さんの著作『アンのゆりかご―村岡花子の生涯―』(新潮文庫)のドラマ化です。
ヒロイン・花子を演じるのは、今もっとも期待される女優のひとり、吉高由里子。花子の生涯の友には仲間由紀恵、そして、父母役の伊原剛志・室井滋、寮母・英語教師役の浅田美代子・ともさかりえほか、強力な女優・俳優陣が脇を固めます。
ファン大注目、4月から二宮和也主演の連続ドラマ(日本テレビ土曜よる9時)「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」が始まります。
3年ぶりのドラマ出演となる二宮和也が俳優としてはじめて青年教師役に挑戦、スーパー進学校の野球部監督役を演じます。