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残夢の骸―満州国演義九―

船戸与一/著

1,100円(税込)

発売日:2016/07/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

ソ連軍の怒濤の侵攻が始まった。敷島兄弟は満州国崩壊の渦中で自らの運命と対峙する。

敷島兄弟は通化の地に集う。苦い再会だった――。満州国はわずか十三年で理想の欠片(かけら)さえ失い、重い鉄鎖と化した。昭和二十年八月九日、ソ連軍が遂に侵攻を開始する。轟音とともに崩壊してゆく「王道楽土」。男たちは吹きすさぶ風の中で自らの運命と対峙する。日本そして満州、二つの帝国が破れ、残ったものとは何か。船戸与一が最期の炎を燃やし描き切った大叙事詩、ここに完結。

目次
第一章 平家蛍の灯
第二章 波浪さらに荒々しく
第三章 鉄格子の向こうから
第四章 シベリアの妖雲
第五章 嵐が収まったあと
第六章 過ぎゆきし夏
第七章 未明の点滅
 昭和二十一年五月
あとがき
《参考文献》

解説 井家上隆幸

書誌情報

読み仮名 ザンムノムクロマンシュウコクエンギ09
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 704ページ
ISBN 978-4-10-134328-0
C-CODE 0193
整理番号 ふ-25-18
ジャンル 文学賞受賞作家
定価 1,100円
電子書籍 価格 1,100円
電子書籍 配信開始日 2021/10/08

著者プロフィール

船戸与一

フナド・ヨイチ

(1944-2015)山口県生れ。早稲田大学法学部卒業。1979(昭和54)年『非合法員』で小説家としてデビュー。1985年『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。1989(平成元)年『伝説なき地』で日本推理作家協会賞を受賞。1992年『砂のクロニクル』で山本周五郎賞を受賞。2000年『虹の谷の五月』で直木賞を受賞。2014年、ミステリー文学発展への貢献により、日本ミステリー文学大賞を受賞した。主な作品に『夜のオデッセイア』『猛き箱舟』『炎 流れる彼方』『蝦夷地別件』『龍神町龍神十三番地』『緋色の時代』『夢は荒れ地を』『河畔に標なく』『新・雨月 戊辰戦役朧夜話』「満州国演義」シリーズ全9巻などがある。

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