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古代天皇の正体

関裕二/著

946円(税込)

発売日:2026/09/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

継体から推古、そして天武へ── 縄文から一万数千年。「万世一系」の真実。

天皇とは何か? 近年、皇室への関心が高まる一方で、この根本的な問いに対する答えはいまだ定まらない。そもそも皇祖はいかにして生まれたのか。古来、政治権力と表裏一体でありながらも、連綿として特別な権威をまとい続けているのはなぜなのか。また、世界の王家と比べて女帝の存在が際立つ理由とは──ならば、それらの謎を解くために古代へと遡ろう。古代史研究の鬼才が放つ、渾身の天皇論!

目次

はじめに

第一章 天皇は権力者か、権威の象徴か
天皇を「権力者」と考える理由/真の権力者は貴族層?/中国の皇帝と天皇の違い/考古学が探り当てたヤマト建国の歴史/「前方後方墳」の重要性/邪馬台国論争という“雑音”/圧倒的な東国の人口/排他的だった瀬戸内海勢力/東海から朝鮮半島に向かう二つのルート/前方後円墳は地方分権の証/文明に抗った人びと/強い権力者を嫌った縄文人/日本人の信仰の本質とは/多神教と一神教/「文明と野生」の間で揺れ動いた日本人

第二章 日本書紀は何を隠し、古事記は何を暴いたか
『日本書紀』に残されたヒント/なぜ蘇我氏は大悪人にされたのか/考古学と合致する仲哀天皇の足どり/神功皇后と邪馬台国のただならぬ関係/『日本書紀』の歴史改竄を告発する『古事記』/吉備と東海/スネの長い景行天皇=ナガスネビコ/記紀で異なるヤマトタケルの性格/二つに分かれた東海勢力/狡猾な吉備の戦略/仲哀天皇と天稚彦の類似点/本居宣長の邪馬台国偽僭説/応神天皇の本当の父親は?/王家の祖はスサノヲか/系図をずらして時代を長く/出雲の国譲りと天孫降臨の本当の意味/日本海勢力の敗北/三輪山の日向御子の正体/外戚による権力掌握術を編み出したナガスネビコ/実権を取り戻したニギハヤヒ:物部氏の実力

第三章 危機の時代、なぜ日本人は「女王」を求めたか
卑弥呼から孝謙天皇まで/母系社会は原始的か?/母性に対する崇敬の念/時代の移り変わりと女性の立場/「天皇は国母・神功皇后の末裔」という考え方/六世紀の中央集権化の意味/排仏派だった敏達天皇/物部守屋滅亡と推古天皇の即位/内政の混乱と女王の権力/「トヨ」でつながる推古天皇と神功皇后/本当に蘇我系なのか/『元興寺伽藍縁起并流記資財帳』に登場する「大々王」/蘇我氏と物部氏の不思議な関係/「鬼前大后」と呼ばれる聖徳太子の母/法隆寺は物部氏の土地に建つ/物部系の歴史書『先代旧事本紀』/法興寺を建立した蘇我善徳とは/密かに三つの王家が再統合を企てた?/用明天皇の早世で崩れたバランス/推古天皇誕生の必然

第四章 古代天皇の正体は何だったのか
三つの王家の血を引く天武天皇/院政とは何だったのか/独裁権力を握った聖武天皇/藤原氏の子がなぜ反藤原に転向?/謀反の濡れ衣で滅亡した長屋王一家/興福寺を抑え込むための東大寺/なぜ聖武天皇は仏教に帰依したのか/藤原仲麻呂の恐怖政治/皇帝を目指して挫折/道鏡事件は「物部の反乱」/東国を警戒し続けた藤原氏/天皇は御簾の奥に隠された/菅原道真を登用した宇多天皇/院政のカギは「人事権」と「財政」/天皇は神=大自然そのもの

おわりに
参考文献

書誌情報

読み仮名 コダイテンノウノショウタイ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-611137-2
C-CODE 0221
整理番号 1137
定価 946円
電子書籍 価格 946円
電子書籍 配信開始日 2026/09/17

著者プロフィール

関裕二

セキ・ユウジ

1959(昭和34)年千葉県柏市生まれ。歴史作家、武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅了されて奈良に通いつめ、独学で古代史を学ぶ。『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『スサノヲの正体』『アマテラスの正体』など著書多数。

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