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吉田修一さん文庫最新刊は映画化決定の話題作! 『湖の女たち』来年初夏公開


 吉田修一さんが週刊新潮に連載した小説『湖の女たち』が文庫化されました。本作品は琵琶湖畔の静かな介護施設で暮らす100歳の男性が、何者かによって人工呼吸器が外されて死亡し、滋賀県警の刑事が捜査するという、一見ミステリータッチの小説です。しかし、死亡した男性が若き日に731部隊に属していたことや、その後に薬害事件に関与していたことが徐々に明らかになり、現代的なテーマを孕むスケールの大きな作品になっています。介護施設で勤務する女性と刑事が陥るインモラルな関係やその激しい描写も大きな話題になりました。
 本作は福士蒼汰さん、松本まりかさん主演で映画化されることが決まっており、来年初夏公開の予定です。メガホンをとったのは大森立嗣監督。吉田さんと大森監督、二人のコンビはモスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『さよなら渓谷』の映画化以来二度目。映画特設サイトでは衝撃的な特報動画が公開されていますので、ぜひご覧ください。

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2023年08月15日   今月の1冊
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