恐くて、泣けて、切なくて。宮部みゆきワールドの魅力全部入り! 現代を舞台にした心揺さぶる極上の短編集!
本作のテーマは「俳句×小説」! 句会で出た俳句から着想を得て生まれた物語は、俳句の十七音という枠を飛び出し、読者の想像をはるかに超える色彩豊かな無限の世界へと広がっていきます。物語の舞台は現代。ミステリあり、ホラーあり、社会派あり、SFあり、人間ドラマありと、様々なジャンルの詰まった、まさに宮部ワールドの魅力全部入りの宝箱のような一冊です。
12編が入った本作の中から3編を抜粋してご紹介します。
・〈月隠るついさっきまで人だった〉
5歳上で大学生のお姉ちゃんは、初めて恋人が出来てから少しずつ様子がおかしくなってきた。
・〈薔薇落つる丑三つの刻誰ぞいぬ〉
縁を切りたかった彼氏とその友人たちに攫われ連れてこられた先は、有名な心霊スポットだった。
・〈鋏刺し庭の鶏頭刎ね尽くす〉
夫とその家族は、15歳の時に亡くなった元カノの"みっちゃん"がどうしても忘れられないらしい。
解説は宮部さんが俳句に興味を持つきっかけとなった『怖い俳句』(幻冬舎新書刊)の著者・倉阪鬼一郎氏。各短編の魅力を解説していただきながら、俳句つながりで思わずニヤリとしてしまうような、作品がさらに広がっていくような仕掛けをご用意していただきました。さらに〈ぼんぼん彩句〉シリーズの最新作を、新潮社のWEB文芸誌「yomyom」にて2026年1月より連載開始いたします! 宮部さんの熟達の筆をあますことなく味わえる短編になっておりますので、楽しみにお待ちください。
2025年12月15日 今月の1冊

































