画業50周年記念【大特集】萩尾望都
少女マンガの神が語る、作画のひみつ
芸術新潮 2019年7月号
(毎月25日発売)
発売日 | 2019/06/25 |
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JANコード | 4910033050797 |
定価 | 1,466円(税込) |
画業50周年記念【大特集】萩尾望都
少女マンガの神が語る、作画のひみつ
第1章
アトリエ訪問
~あの名作たちが生まれたところ
モーさま選り抜きライフ・ストーリー
第2章 アイデアがかたちになる瞬間!
クロッキー帳はイメージの宝石箱
[特別寄稿]
神域 文 小野不由美
第3章 特別インタビュー
「少女マンガ」の向こうへ
その作画術のひみつ
聞き手 内山博子
I_Art ピカソの構図に惚れました
II_How to Draw コマ割りは呼吸のリズムで
III_Motif キラーアイテムは「階段」と「窓」
IV_Character キャラクターは語る
V_Future グローバル化とマンガの未来
インタビューを終えて
最大の魅力は細やかな「絵の美しさ」
談 内山博子
美しい物語は美しい本で
選・文 図書の家
第4章 年代別に見る画風の変遷
軽やかに、しなやかに進化し続けるひと
構成・文 図書の家
70's 物語の中から“少年”が生まれた
80's イメージの奔流が止まらない!
90's 心と身体へのまなざし
2000s~ 現在・過去・未来。そして永遠
第5章 あなたのお気に入りは誰?
タイプ別キャラクター名鑑
選・文 永井祐子
第6章 幻の戯曲、ついに復刊!
いにしえの皇女に思いをはせて
抄録『斎王夢語』
現地レポート
モーさま、ロンドンをゆく
取材・文 山形優子フットマン
展覧会案内
◆ Art News book ◆
花咲き、詩の生まれる場所
ロクス・アモエヌスへ
◆ Art News exhibition ◆
メスキータ
木版画の鮮烈と悲劇
文 冨田章
◆ Art News report ◆
壁の下から画中画が出現!
フェルメール作品修復の衝撃
◆ Art News exhibition ◆
本当はナチ礼賛者だった
エミール・ノルデの経歴ロンダリング!?
文 かないみき
◆ Art News interview ◆
黒沢清
見知らぬ国で撮った小さな冒険と『愛の讃歌』
◆ Review ◆
トム・サックス/へブル・ブラントリー
熊谷亜莉沙/小谷元彦/金氏徹平
◆ Global News ◆
- Venezia「ヤニス・クネリス」展
- Köln「マルセル・バスクラール―スペシャルゲスト、ユルゲン・クラウケ」展
- New York「ホイットニー・ビエンナーレ2019」
- Paris「テオ・メルシエ すべての石は泣いている」展
◆ 特別対談 ◆
レオナルド没後500年記念 特別放談 後編
池上英洋×ヤマザキマリ
レオナルドもびっくり! 北方ルネッサンスの衝撃
◆ 短期集中連載 ◆
レオナルド・ダ・ヴィンチ500年目の真実
万能の天才が探究していたのは何だったのか
[第2回]ピエロ・デッラ・フランチェスカ極限の透視図法とレオナルドの試行錯誤
文 前橋重二
◆ Regular Features ◆
◇ 巻頭 ◇
ちょっといいで書?〈27〉
ストリートで見つけた気になる字
選・文 中澤希水
Goods & Shop
時と光の美術館〈27〉
ヴェニーニ
リ・アルティジャーニ
ルネッサンス画家職人伝〈19〉
ヤマザキマリ とり・みき
◇ 連載 ◇
中野京子が読み解く画家とモデル〈15〉
メンツェルと《フリードリヒ大王のフルート・コンサート》
定形外郵便〈61〉
文 堀江敏幸
千住博の往復書簡〈12〉
宛先 添田隆昭様
千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈58〉
◇ PICK UP ◇
movie 野崎歓
book 諏訪敦
recommend 編集部のおすすめ!
成相肇の やっかい もっかい てんらんかい〈39〉
exhibition 全国展覧会情報
次号予告
▼芸術新潮特別企画
伝説の写真家ロバート・フランクの若きエネルギーの結晶
鼎談 黒部進 村上裕二 桜井浩子
だからウルトラマンに魅かれる
連載 美に魅せられて/
アジア文化芸術協会〈31〉
国宝唐招提寺金堂の盧舎那仏
ART CAFÉ SPECIAL
Gallery's Plaza
ART CAFÉ
最新号PICK UP
麗しの原画や秘蔵のクロッキー帳を、特別インタビューとともに! 永久保存版!
今月号は、悲願の萩尾望都先生特集です。たくさんの方々のお力を借り、先生への深い愛と尊敬を込めて編集しました。
今年、萩尾先生は、デビュー50周年。
7月には東京・松屋銀座で、代表作『ポーの一族』を中心とした展覧会が開かれます。
現在、ロンドン・大英博物館で開催中の「Manga マンガ」展でも、「柳の木」などの原画を出品中。 “少女マンガの神さま”は、内外で注目を集めています。
過日、私たちは、萩尾先生のアトリエを撮影させていただきました。
新しいエドガーとアランが、紙上に生まれ出る瞬間を垣間見せていただき、感無量……。その様子は、誌面にてご紹介しています。
デビュー当初から現在までのクロッキーブックも見せていただきました。作品に結実する前の原石のようなアイディアがいっぱい詰まった、貴重なものです。こちらも、誌面にてたっぷりとご覧いただけます。
特別インタビューでは、萩尾先生の、創作にかける思いや作画のテクニックなどが明かされます。そしてもちろん、限りなく美しい原画の数々も、ご堪能ください。
長年の愛読者の方々にも、まだ萩尾先生の作品に触れたことのない方々にも、ぜひ手にとっていただきたいと願っています。
この号の誌面
編集長から
萩尾望都の50年の画業をたどる
1969年のマンガ家デビュー以来、萩尾望都は『ポーの一族』や『トーマの心臓』など次々と名作を世に送り出してきた。人気の理由は、傑出した人物造形やダイナミックな画面構成、豊かな文学性にあるだろう。「絵も一種の“生もの”」と萩尾自身が語るとおり、時系列で作品を追いかけてみると意欲的な変遷に驚かされる。原画を多数掲載しているので、その繊細な筆致を堪能してほしい。ロング・インタビューでは、影響を受けた絵画やマンガ、キャラクター設定やコマ割りに対する考え方など、萩尾の創造の背景が明らかにされる。さらにアトリエの様子、アイディアを書き留めている秘蔵のクロッキーブックなどを交えながら、50年に及ぶ画業を総覧。出品者として、大英博物館で開催されている国外最大規模のマンガ展を訪ねる姿もレポート。萩尾ファンである小野不由美の特別寄稿も、小説家ならではの観点が興味深い。描きおろしの表紙でお届けする、愛蔵版大特集だ。
芸術新潮編集長 吉田晃子
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