第21回 小林秀雄賞
主催:一般財団法人 新潮文芸振興会 発表誌:「新潮」「考える人」
第21回 小林秀雄賞 受賞作品
謎ときサリンジャー―「自殺」したのは誰なのか―
授賞理由
サリンジャーの短篇「バナナフィッシュにうってつけの日」からここまで論を豊かに展開した。単なる「研究」から飛び出し、「謎とき」以上の次元に到達している。ストイックなまでに、テキストに純粋に向き合った姿勢を評価する。 (文責・新潮文芸振興会事務局)
〔著者略歴〕
竹内康浩(たけうち・やすひろ)
1965年、愛知県半田市生まれ。東京大学文学部卒。北海道大学大学院文学研究院教授。Mark X:Who Killed Huck Finn's Father?(マークX――誰がハック・フィンの父を殺したか?)がアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となる。著書に『謎とき『ハックルベリー・フィンの冒険』 ある未解決殺人事件の深層』(新潮社)など。
朴舜起(ぼく・しゅんき)
1992年、兵庫県西宮市生まれ、鳥取県境港市出身。立教大学文学部英米文学専修を卒業後、サリンジャー研究を志し、北海道大学大学院に進学。2021年8月現在、同文学院欧米文学研究室博士課程3年。ハーマン・メルヴィルやワシントン・アーヴィングなど19世紀アメリカ文学からイアン・マキューアンをはじめとする現代イギリス文学まで幅広く研究中。
選考委員
過去の受賞作品
- 夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす
- 音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日